1998年度、いよいよ開始 その3
《4月4日(木)》得意なものを新1年生に見せる
張り切って飛ばしすぎて、新一年生が疲れてはいけないので、今日はのんびり過ごした。
朝からは、2年生以上の子どもたちに、去年度取り組んできた「けん玉」「まりつき」「こま」の中から得意なものを新1年生に見せてもらった。
その後、思惑通り「こま」「けん玉」「まり」を触る1年生が増えた。これが、すでに遊びの教室の導入につながっている。作戦成功。
新1年生の山森さんだけが「(学童より)お母さんと一緒がいい」と家で、少し愚痴をこぼしているらしい。それ以外の新1年生はみんな順調になじんできているようだ。
久保田君のお母さんからは「初めて保育所に行くときは、大泣きしていたのに、学童に行くときは全然泣かないんですよ」という嬉しい言葉をいただいた。
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『得意なものを新1年生に見せてもらった』
これが、憧れにつながる。つまり、「あのように遊びを上手になりたい」とか「~さんのようになりたい」となる。そして、これが子どもたちが育っていくモチベーションになっていく。
『遊びの教室』
伝統的な遊びを伝える意図で、1週間ほど集中して全員参加で遊ぶ取組み。その間、好きなもの遊びは中止する。教室終了後は「好きなもの遊び」の選択の一つにしていく。
これまでに《あそぼうクラブ》で、実施した「遊びの教室」を上げておきます。
・けん玉 ・びー玉 ・メンコ(おはじき) ・まりつき
・べったん(メンコ) ・野球けんぱ ・折り紙 ・こま
・あやとり ・ゴム跳び ・たこつぼゲーム(将棋の初歩)
・竹返し ・アイビーパズル ・紙漉き ・陶芸 ・草木染
《4月5日(金)》 入学式で新一年生は休み
今日は、入学式の日。新一年生は、親が休んでいるので全員お休み。小川さんとこだけが、家の都合で預かることになった。
新2年生に手を当てる日にした。ミニキックベース教室をして、ルールやボールの蹴り方、アウトの方法などを説明した。1年生のときには、同時にやることが多くて難しいあ遊びなので、あまりキックベースはやらせないようにしていた。だから、今日は丁寧に教えてあげた。
その後、2年生だけで試合をした。柘植君が、一年のときはあまり得意でなかったのに上手になっていた。特に、1塁の守備がをうまくなっていた。
新川君中心に、学校に頼まれた飼育小屋の掃除や「えさやり」をしてくれている。自分から「ぼくが、するわ」と言って申し出てくれのだ。自分からがいい。何人か仲間を誘ってやってくれている。
今日、飼育小屋の掃除をしていたら「(にわとりの)卵が1個あった」と子どもたちが持ってきた。掃除をしていたメンバーが、もらってもいいことにした。ジャンケンをしたら清君が勝って、もらって帰った。
終わりの会のときに、山並ゆかちゃんの名前が、家の都合で「林田ゆか」に変わったことをみんなに報告した。お母さんから、そうして欲しいと依頼があったので。
周りの子は「ゆか、と呼んでたから一緒や」と笑っていた。
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『名前が変わった』
離婚で名前が変わったのだが、このような場合、できるだけ保護者の意向に沿うようにしている。何件かあったが、はっきりと理由を言って名前を告げた方が、以後の経過は良かった。
再婚して、新しい父が出た場合、新しいママの配偶者を『お父さん』と呼ばないで、名前を呼ばせることにした方が再婚家庭がうまくいくことが多かった。
・お父さん ➪ 生物学上の父
・~さん ➪ 新しくママが好きになった人
このように「子どもの中で、意識的に分けた方がいいのかな?」と当時は分析していた。そうでないと、お父さんが二人になってしまう。