
三間飛車だけで対抗形をなんとかする(11日目)
数日間投稿できませんでしたが、対局はしていたので振り返っていきます。
この日は3局中全局が対居飛車で、しかも全局後手番。自信のない後手三間飛車で三連戦となりました。
【23局目】対五段 後手三間飛車対居飛車穴熊模様 ○
先手は36歩を突いて急戦調かと思いきや、一転して穴熊を目指し、以下の図になりました。

四間飛車藤井システム43銀型に対して居飛車が36歩62玉の交換を入れて居飛車穴熊を目指した局面に似ています、違うのは後手が最初から三間飛車のため一手得していること、その一手得のぶんが、四間飛車では43銀型になるところ、54歩53銀型になっている点に現れています。本譜☖35歩☗同歩☖45歩と藤井システムの定跡通りに仕掛けました。

少し進んで捌き合いとなり、先手が16角といういかにも筋のような角を打った場面。無理っぽいものの、10秒で対策がわからず、28歩と打ってしまい、以下22飛成とされて後手が不利になりました。28歩に代えて25角なら厳密には後手よしで、先手の16角をとがめられる展開でした。

実戦は振り飛車が逆転に成功し、この局面になりました。☗53角の金取りに持ち駒の飛車を☖55飛と打ちました。以下44角打と、先手は二枚の角を頼りに、75の金を消そうとしてきます。そこで☖53飛☗同角成に再度☖55飛と打ちました。ソフト的には悪手らしいですが、75金を死守して制空権を握るという考え方で、実戦的に指せたと思います。

【24局目】対三段 後手石田流 ●

4手目32飛を採用しました。2手目32飛戦法と似た形で、乱戦含みですが、現状では、22角成~65角の筋でも居飛車ごくわずかに良いものの、それよりも普通に組み合ったほうが居飛車指しやすいという認識が一般的なため、踏み込んでこないだろうと考え採用しました。以下後手番升田式石田流の展開で、千日手含みで戦えるため、不満のない序盤でした。中盤で馬を作り、やや好調かと思い迎えた次の局面が問題でした。

ここで後手は25馬としました。以下同飛でも28飛でも後手がさばけそうと思っていましたが、先手の33馬という切り返しを完全に見落とした悪手でした。実戦は仕方なく飛車の取り合いとしましたが、桂馬を丸損しているので、はっきり苦しい。以下も粘ったものの、互角の局面を作る事はできずに敗北となりました。
ウォーズの10秒三段は、なぜか10秒四段よりも強いというか、一度こちらが不利になった場合、逆転勝ちを収めるのが四段戦よりもむしろ大変という印象があります。本譜もそうしたパターンで完敗譜になってしまいました。

【25局目】対四段 後手三間飛車穴熊対銀冠穴熊 〇

後手ノーマル三間から先手が左美濃模様だったので穴熊を選択、以下先手は銀冠~銀冠穴熊に対し、後手は64銀~53金~72飛から角頭攻めというよくある展開。
銀交換を果たして図を迎えました。ここで後手の65銀が悪手で不利になってしまいました。一見、76銀を狙った自然な手ですが、先手に75銀と打たれ、7筋突破を防ぎつつ85歩が活きる展開にされてはっきり苦しくなりました。 65銀では74銀と引代えて打つのが正解で、これなら直前の85歩をとがめる形で、後手も十分だったと思います。

苦しいながらもなんとかついていき迎えたこの局面で、☖77歩☗同金左☖55角が後手の勝負手でした。77歩で先手の陣形を崩し、55角は角切りを見せつつ、先手の44馬を防いで攻防手になっています。それでもやや後手苦戦ですが、このあとから徐々に流れが後手に傾いていきました。

終局図は、後手が入玉したところ。この玉は先手からの王手ラッシュを、91~82~64~55~46とかわし続けてたどり着いたものです。相穴熊で入玉はなかなかないですね。

今日の三局はいずれも後手番で、中盤あたりで苦しくしてしまう展開が多かったです。先手番と違って動きにくく、ちょっとしたミスですぐに形成を損ねてしまうため、やはり後手三間飛車は難易度が高いと思っています。
【今日の結果】2勝1敗
【三間飛車通算成績】15勝10敗
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