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三間飛車だけで対抗形をなんとかする(8日目)

今日の対局は対居飛車が一局のみかつ短手数で終局したため、軽い内容になります。対局開始時点での三間飛車成績は9勝8敗でした。

【18局目】対三段 角交換型三間飛車 ○

 こちらが先手で、☗78飛 ☖42玉 ☗76歩 ☖34歩 ☗58金左という不思議なオープニングで始まりました。58金左は、66歩だと右四間でやってきそうという雰囲気だったので、それを警戒しつつ、石田流の含みも残したという意味。実戦は88角不成(?)と角交換してきました。
 一見すると通常の角交換振り飛車ですが、通常の角交換四間飛車などでは一手損で換える角が、一手得で換えられているので、かなり条件がいい。こういう場合、振り飛車側はその手得を生かして、積極策を取るのがセオリーです。

 そうしたセオリーに則って、56角と筋違い角を放ちました。藤井九段の角交換振り飛車にもたびたび登場する筋で、単純な歩の両取りながら、34歩と74歩のどちらを取られても味が悪いです。美濃囲いは未完成ですが、38銀と締まると33銀の余地を与えてしまうため、34歩と74歩が二枚とも宙づりになった瞬間に打つのが最善です。以下34の歩を回収して56角と戻り、得した一歩を8筋の攻めに使う理想的な展開になりました。

 飛車の取り合いから打ち合いになりましたが、そうなると振り飛車の美濃囲いと居飛車の22銀型船囲いでは堅さが段違いで、はっきり優勢になりました。そしてこの35桂があまりにも厳しく、47手と短手数ながら終局となりました。全体的に無駄のない指し回しで序盤~終盤まで流れるような組み立てで戦うことができました。

【今日の三間飛車対局結果】1勝0敗
【三間飛車通算成績】10勝8敗

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