三間飛車で対抗形をなんとかする(12日目)
【26局目】対三段 初手78飛対右玉模様 ●
62金!と指されました。クリックミスかと思っていたら、64歩~63金とノータイムで構えられ、そこでようやく用意の作戦であることに気が付きました。普通に右玉に組まれるのは不満と思い、本譜74歩の瞬間に95角(王手)~75歩で一歩交換を果たしましたが、やや動きすぎでした。
この図でいきなり65歩が居飛車側の好手で、以下77角66歩同銀と進みました。後手は居玉なので指しづらいだろうと読みから外していましたが、これが機敏な構想で、早くも後手がペースをつかみました。
66同銀に86歩同歩88歩(上図)と追撃の手を緩めないのがまたもや後手の好手順で、以下78金と耐え、後手が歩切れであることを主張しつつ駒組みに入りましたが、やはり桂損というダメージが大きく、徐々に指しづらくなってしまいました。途中こちらから仕掛けたものの、的確に対応されて不利が拡大、またもや対三段戦の完敗譜となってしまいました。
【27局目】対1級 後手三間飛車対袖飛車持久戦 ●
相手の初手36歩に対応して三間飛車~穴熊へ。先手は66角77桂形を作ってきました。相手が袖飛車の場合、先手の46銀に対応するため、43銀型にしており、常套手段の64銀~72飛型が使えません。とはいえ53金~64金も四間飛車で出現する形で、それほど悪くないと思って指していました。
しかし振り飛車が角金交換を果たしたこの局面で、指し手が全く浮かびませんでした。本譜は45歩と角道を通し、以下57銀に76歩と打ったのですが、どうやらこの辺りで形勢を損ねたようです。先手の駒がまとまってくる一方、後手は無理攻めを強いられる展開で苦しくしてしまいました。
ソフト推奨は45歩に代えて73歩!から82銀を前線に繰り出す形のようですが、それも勝ちづらい形になるので指したくありません。すでに上の図は後手駒得ながら、先手の方針のほうがわかりやすい局面で、やや振り飛車が指しづらいのかもしれません。本譜はこちらの無理攻めをひたすら丁寧に受けられ、またしても完敗でした。
【28局目】対五段 初手78飛~相穴熊 〇
こちらの初手78飛から、角道オープンのまま穴熊に組む展開を選びました。後手は44歩から持久戦だったので、以前紹介した通り、石田流+66銀の形に汲み上げました。
中盤は後手から仕掛けてこられました。この37角は26から59に引いたのを、75銀に呼応して時間差で上がったもので、指しているときはうまく切り返せたかと思いました。しかし実際には、76銀以下飛車を取り合われていたらやや不利だったようです。本譜は84飛だったため、75銀同歩に66飛と軽い形になって、振り飛車が得をしました。以下64歩に77桂と跳ね、飛車交換となりました。
上図はこの将棋の終盤です。お互いに似たような陣形ですが、先手を取って攻めている振り飛車が優勢です。以下ひたすら33を攻めていく形を作り、相手の居飛車穴熊を攻略、勝ち切ることができました。
【今日の結果】1勝2敗
【三間飛車通算成績】16勝12敗
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