見出し画像

三間飛車だけで対抗形をなんとかする(10日目)


現代振り飛車ってこういうことの中飛車・角交換振り飛車編買ってきました。初手78飛車の77同銀の形とか、先手中飛車VS一直線穴熊の端歩位取りなど、個人的に興味のあるテーマが多くて面白そうでした。よんでレビューしたいと思います。
 今日の対抗形は3局中2局でした。

【21局目】対四段 後手三間飛車対飯島流引き角戦法 ○

 めちゃくちゃ久しぶりに飯島流を指され、10秒将棋なので戸惑いました。22飛と手堅く受け、44銀と早めに繰り出す形を選択。56の歩を45銀以下かすめ取り、歩得の振り飛車VS手得で玉形の良い居飛車という構図になりました。

44角~33角と27飛~26飛で千日手模様でしたが、やや指せるとみて、後手番ながら35歩と打開しました。厳密には少しやりすぎだったようでしたが、なんとか気合は通った感じです。若干振り飛車ペースと思いましたが、明確によくできないままねじり合いが続きました。

 ここで☗53歩成 ☖同銀引に先手の46飛が疑問、25桂と跳ね違っていれば互角だったようです。この局面以降は、振り飛車の分裂していた金銀がまとまる流れとなり、徐々に優位を拡大、二枚飛車を実現させて勝つことができました。

【22局目】対四段 後手三間飛車穴熊対地下鉄飛車模様 ○

 先手が早々に96歩だったので、受けずに穴熊を目指しました。私の棋風的には隙あらば振り飛車穴熊なので、早めの端歩打診は受けずに潜ることが多いです。地下鉄飛車模様に、64銀~74歩を急いでプレッシャーをかけたのに対し、先手は57角から2筋を狙ってきました。

 図は2筋の折衝がひと段落した場面ですが、ここから75歩が当然とはいえ厳しい一着でした。以下72飛と回った形は、攻めている場所が違いすぎ、振り飛車有利になりました。

 この図で77角と放り込みました。ソフト的には悪手らしいですが、振り穴&10秒将棋では最善だと思います。以下角と金銀の二枚替えを果たし、飛車も76~56~36~35~85と縦横無尽に捌いて勝つことができました。
 四間飛車穴熊だと地下鉄飛車はそれなりに強敵ですが、三間穴熊だと64銀+72飛が強力で、居飛車の66角+77桂型はさほど怖くない、という実例です。

【今日の結果】2勝0敗
【三間飛車通算成績】13勝9敗

ここから先は

0字
この記事のみ ¥ 100

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?