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【休職日記】突然休職した社員のその後#17

休むって大事なのに難しい。


休み師の仕事を1ヶ月半こなし、「もう十分休んだかな!」と思って
色々あれやこれや手を伸ばして活動してみていますが、
時々不安や焦りに駆られて夜中に怪しいポッドキャストとか聞いてしまう。


そんな時は、休んだ方がいいと友人からアドバイスされたので、
それもそうかと思い、休むことにした。


しかし、東京の部屋にはこたつもみかんもない。


「休むってどういうことしたらええんやろ?」と
率直に友達に聞いてみたら、


「例えば、インスタをアンインストールしたり…自然に触れる、とかね!」と。


ああ、なるほど、
つまりは脳を休ませるってことか。


こたつとみかんがないだけで、途端に何をしたらいいのか分からなくなる現象はなんなのだろう。やることは違うけど脳を休ませるという意味では同じである。私も休み師としてまだまだだな、と痛感した。



友達のアドバイスのもと、私は近くの川をお散歩することにした。


初冬だというのに、日の光が気持ちよくてむしろ暑いくらいの天気。
歩いているだけで、気持ちも晴れやかになる。


川に向かう道すがら、
「おにぎり食べたいな〜」と思っていたら
おいしいおにぎり屋さんに出会い、
「素敵な本を読みたいな〜」と思っていたら
心を豊かにする素敵な本たちに出会えた。


なんとラッキーなことか。


おいしいおにぎりと本を片手に、川べりでゆっくりと読書をしながら
ランチが楽しめるのは本当に幸せである。



歩いたことのない場所を気のむくままに歩いて、素敵な景色に出会える自由を堪能しているうちに、気持ちも上向きになってきた。



いいことは続くもので、帰りの駅でダウン症の女の子を見かけた瞬間、ぴーんと来た感覚が走った。


今までの仕事で知的障がいを持つ子どもたちの支援に携わっていたが、
彼らと一緒に過ごした時間が宝物だったこと、
音楽や言葉、ダンスなどの活動を通して彼らのことを知るたびに、心が嬉しさや喜びでいっぱいになる感覚があったことを思い出した。


課題について考えていたわけではなく、むしろ休んでいたのに、このお散歩の中で自分の大切なものやときめくものをたくさん感じることができた。


リモートワークができる仕事を手に入れたら、
複業で子どもたちに関わる仕事をまたやりたい、と目標が勝手に湧いてきた。


あえて自分が抱えている課題や問題から思い切って離れることで、
心のエネルギーを回復し、
また前向きな選択を思いついたりできるんだなあ、と
強く感じた1日でした。



「休むってこういうことか」と、休み師歴1ヶ月半の私は
また学んだのでした。

友よ、ありがとう。

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