![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/135080790/rectangle_large_type_2_1d6da50749bf63639f8f84716f380343.png?width=1200)
第96回アカデミー賞の振り返り/予想を外した部門
授賞式から2週間が経ち、世間の話題も移ってきていますが、しつこく第96回アカデミー賞についてこすっていきます。
まずは外した部門の反省会から。
【主演女優賞】リリー・グラッドストーン→エマ・ストーン
主演女優賞はリリー・グラッドストーンがSAGの結果を見て予想しましたが、甘かったです。
ここで考慮すべきだったのが、SAGでのエマ・ストーンがリリー・グラッドストーンの受賞を心から喜ぶ様子。
I love Emma Stone’s ecstatic reaction for Lily Gladstone after losing to her at the SAG Awards pic.twitter.com/lkNHk6Ygam
— Spencer Althouse (@SpencerAlthouse) February 25, 2024
あとBAFTA(英国アカデミー賞)の結果ですね。
BAFTAではリリー・グラッドストーンが漏れてたということもあり、エマ・ストーンが受賞するのが当然の流れで重視していなかったのですが、そもそも候補漏れしていることをもっと考慮すべきでした。
【メイクアップ&ヘアデザイン賞】『マエストロ:その音楽と愛と』→『哀れなるものたち』
メイクアップ&ヘアデザイン賞は、「特殊メイク賞」に名前を変えたほうがいいんじゃないの?っていうくらい、俳優を変身させた作品が強いという印象があります。
なので、ブラッドリー・クーパーをバーンスタインに変身させたカズ・ヒロさんに3度めのオスカーを与えるだろうと思ったのです。
Bradley Cooper's special makeup
— Science girl (@gunsnrosesgirl3) February 17, 2024
transformation for his role as Bernstein in the film "Maestro: Music and Love."
📹fotogramas_es
pic.twitter.com/gsOb78cFBh
返信具合でいうと、"Golda"のヘレン・ミレン先生もすごかったですが、作品の評価があまりに低いのでこれはないだろうと。
ですが、自分はすっかり忘れてたんですよね、ウィレム・デフォーの特殊メイクを…。
Willem Dafoe spent 6 hours a day in the makeup chair for ‘POOR THINGS’.
— DiscussingFilm (@DiscussingFilm) November 11, 2023
“I’m showing up at 3am in the morning, sitting in the chair, meditating and trying to deal with standing still.”
(Source: https://t.co/ZeX8NZV2dr) pic.twitter.com/FIJTkpRaLW
【音響賞】『オッペンハイマー』→『関心領域』
事前に今回のアカデミー賞は、『オッペンハイマー』が何部門制するのかという話題にシフトしていて、「ロード・オブ・ザ・リング」並みに受賞する可能性があると言われていました。
それもあって絶対的に強い候補者がいる部門以外(例えば助演女優賞のダヴァイン・ジョイ・ランドルフ)は、『オッペンハイマー』が受賞するだろうと予想していたのです。
ところが蓋を開けてみればそんなこともなく、『オッペンハイマー』が制したのは前哨戦でも強さを見せていた部門に留まりました。
『関心領域』は、これまでの音響賞受賞作品と違い、異なるアプローチで音響を手掛けていて、作品のもうひとつの魂と言える役割を果たしていましたし、BAFTAの結果も考慮すべきでした。
【アニメーション映画賞】『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』→『君たちはどう生きるか』
元々『君たちはどう生きるか』が賞レースで注目されはじめたとき、受賞の可能性はかなり高いと考えていました。
それは宮崎駿監督の受賞はだいぶ前のことでしたし、『スパイダーマン〜』は3部作の2作目ということもあって、当時は最終作の公開が今月(2024年3月)に予定されていました。
そのまま予想を初志貫徹してればよかったのですが、アニー賞で『君たちはどう生きるか』の受賞が一部に留まったので、その結果に引っ張られてしまいました。
ここで参考にすべきはゴールデングローブ賞とBAFTAだったのです。
アニー賞はアニメーション関係者による投票ですが、ゴールデングローブ賞やBAFTAは他部門の投票によるものだからです。
これまでは全く参考にならなかったゴールデングローブ賞ですが、今後は重要賞と見るべきと考えを変えましたね。
本日のドレス:ヘイリー・スタインフェルド
🎞️ | AHORA - OSCARS 2024: Hailee Steinfeld en la alfombra roja de los Oscars. pic.twitter.com/89WMDLFphc
— Alerta News 24 (@AlertaNews24) March 10, 2024
コーエン兄弟の『トゥルー・グリット』で数々の賞を受賞し、アカデミー賞の助演女優賞へのノミネートも果たしたヘイリー・スタインフェルド。
子役の大成が難しいのはハリウッドも同じなので、心配してましたが、見事にサバイバル!
最近評価されているのは『スパイダーマン〜』でのグウェイン役での声優業なので、そろそろ実写でもまた代表作が欲しいところですね。
ブランドはエリー・サーブ。
★★★
いいなと思ったら応援しよう!
![アカデミー賞マニアのひと・デザイナー|ナッカ・ザッカーバーグ](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/116262743/profile_a75f9dfb7bc11edbd0d0b1227665bc5e.png?width=600&crop=1:1,smart)