アブストラクトゲーム以外も何もかもひっくるめて「MGC」について書いてみる。
はい、どうも。
珍ぬと申します。
5年半近く、noteでボードゲームやパズル関連の記事をかれこれ350本書いています。
一昨年、去年と引き続き、アブストラクトゲーム Advent Calendarを立ち上げました。
って、あいさつ使いまわしております。
書くことない
初日ということで、ここで気合を入れてなにかを……と昨年一昨年はかましていたのですが、ネタがない。
なのでアブストラクトゲームガチガチではなく、範囲をざっくり広げてゆるゆるといきます。
ボードゲームをまとめたやつって、なんていうの?
普段はボードゲームのこととか、パズルのこととか、あれこれ関連したことを書いております。
前回はこんな記事を書きました。
この記事の後半では、複数のボードゲームまとめた「ゲームコレクション」というか「ボードゲームアソート」というか、そういった商品(「9in1ゲームコレクション」)についてイジってみました。
日本の大手玩具メーカーもそういった商品を出しています。
たとえば、ハナヤマをとりあげてみます。
硬派というかアブストラクトゲーム成分多めだと
があります。
ゆるめですごろく成分多めだと、
もあるし、キャラクター版権ものだと
もあるし、リバイバル復刻ものだと、
もあります。
結構バラエティがあるな、と感心します。
では、海外にもあるのかといえば、あります。
「MGC」とは
世界のボードゲーム情報といえば「Boardgamegeek」です。
ここでは、こういった「ゲームコレクション」をどう検索するのか。
実はとある名称で登録されています。
それが、
「Miscellaneous Game Compilation」。
直訳すると「その他ゲームまとめ」です。
「MGC」は頭文字を取って、勝手に略しました。
当然と言えば当然ですが「Miscellaneous Game Compilation」という名称の商品はありません。
ちゃんとした名前をつけて販売しています。
それらの名称はAlternate Namesに登録されていますが、
180前後あります。
まあ、何十年も世界各国から発売していれば、そりゃそうか。
さらに言えば、同じ名前の商品もありますし、登録する前後関係もあります。
バージョン(Version)には、もう少し細かく1品1品の情報も記載されています。
275種類あります(2024年12月1日現在)。
付け加えると、日本の情報はありませんのでまだまだ未確認情報が転がってますな。
……というか、魔境です。
全然追いついていません。
「MGC」という魔境の片鱗
MGCのAlternate Namesをざっと眺めてみると、数字の入った名前があります。
そういったものは、大抵梱包されているゲームの数であったりします。
確認できるなかで、1番多数梱包されているのは「300 Spielesammlung」です。
Versionに収録されているものは、Adolph Holst A/S(アドルフ・ホルスト)社が1997年に発売されたもの、としているのですが正直よくわからんのです。
というのも、デンマークにあるAdolph Holst A/S社はその後にPalet spil(パレット・スピル)社となり、1980年に閉鎖してDanspil社などに引き継がれたようです。
で、写真をみると、右下にトレードマークがありました。
ASS。
あれ?なんかみたことあるかも、と思いましてマークの下に書かれた
Altenburgで検索すると、ASS Altenburger Spielkarten(アルテンブルガー・スピールカルテン)社でした。
ドイツの老舗でしたよ。
おそらく、Adolph Holst A/S社が発売した構成を元にしたMGCをASS社が再販したのではないかと。
じゃあ、この商品を現在入手しようと――多分難しいと思うけど――トライしてみます。
検索してみるじゃないですか。
かかってきたのは、
Schmidt(シュミット)社の「Spielesammlung mit 300」
そして、
Piatnik(ピアトニック)社の「Spielesammlung 300」
どちらもAlternate Namesに登録されておりません。
MGCは密林地帯です。
謎のゲームの巣窟?
MGCは侮れない代物だったりします。
前回の記事でイジった「9in1ゲームコレクション」ですが、これに謎のアブストラクトゲームが収録されています。
「足し算5ゲーム(たしざんファイブゲーム)」です。
既存のゲームだと「Halma(ハルマ)」に類似しています。
互いのプレイヤーは自陣に全てのコマを配置して、コマを動かして相手の陣に全て動かすと勝利です。
プレイヤーの手番では、コマを1つマス目を繋いだ線に沿って動かしますが、マス目に書かれた数字を合計して5になるように数個のマス分進めます。
さらに、すでにコマのあるマスはジャンプして数字を足さずに進めることもできます。
正直、よくできてるんじゃないかと思います。
おそらく、元になったオリジナルがあるのでは、と推測しますが……元のゲームがわからないんですよ。
がんばって調べているんですけどね。
タイトルから推測して「five」とか「add」とか引っ掛けてみるんですが、いまだに不明です。
ということで、元ゲームの情報を御存知の方がいたら、連絡いただけるとありがたいです。
締め
ということで、「MCG」こと「Miscellaneous Game Compilation(ボードゲーム寄せ集め)」について書いてみました。
特定のボードゲームではなく、こんなざっくりとした代物を探ってみると、意外な発見があるので、気にしてみると面白そうです。
次の記事は4日目――12月4日の予定ですが、全然乱入して割り込んでいただいても構いません。
次もよろしくお願いします。
では。