【遊ぶなキケン!】「SuperSuperSuper Tic-Tac-Toe」を考えてみた
はい、どうも。
珍ぬと申します。
4年半近く、noteでボードゲームやパズル関連の記事をかれこれ300本書いています。
去年に引き続き、アブストラクトゲーム Advent Calendarを立ち上げました。
今回も相変わらず変なことばかり書いております。
よろしくお願いします。
Tic-Tac-Toeとは
「Tic-Tac-Toe」とは、日本語では「三目並べ」とも呼ばれます。
別名はたくさんあります。
Wikipediaから引用すると、日本では
まるばつ、まるかけ、まるぺけ、まるばつゲーム、丸角競争
などと呼ばれ、海外では、
Tic-tac-toe (アメリカ:ラテン語で「3つの小さな石」)
Noughts and Crosses (イギリス:直訳すると「ゼロと十字」)
Boter, kaas en eieren (オランダ:直訳すると「バター、チーズ、卵」)
Tripp trapp trull (スウェーデン:意訳すると「スキップするトロール」)
To-ti-to (グアテマラ:スペイン語だが、Ta-te-tiとともに意味分からず)
Ta-te-ti , Tres en raya(スペイン:Tres en rayaは意訳すると「3つ並べた線」)
Morpion(フランス:どういう訳なのか「ケジラミ」の意味もある)
Jogo da Velha (ブラジル:直訳すると「古いゲーム」、意訳すると「#(ハッシュ)」)
La Vieja(ベネズエラ:直訳すると「古い」)
X şi zero (ルーマニア:直訳すると「Xと0」)
틱택토 (韓国:Tic-Tac-Toeの音訳。読み方は「Tigtaegto」)
井字遊戯 / 井字過三関 / 圈圈叉叉(○○✗✗) (台湾・香港:井字は「#」と同じ由来。)
Zero Kata (インド・ヒンディー語:分からず。Zeroは「0」だけど……)
Amõba (ハンガリー:不明。)
ristinolla (フィンランド:直訳すると「十字架の上で」。「#」っぽい)
などと呼ばれているようです(訳は自分が適当に調べた私製です)。
以前に、三目並べの拡張ゲームを考えた記事を書いているので、こちらも紹介します。
Super Tic-Tac-Toeとは
Wikipediaでは「スーパー◯×ゲーム」の項目があります。
別名「Ultimate Tic-Tac-Toe」です。
以下の記事でも「スーパー◯×ゲーム」を紹介しましたので、引用します。
さらに、プレイヤーが盤面に◯×を書く際の制限ルールは、
となります。
制限ルールはちょっとややこしいですが、
小さな盤面のマスの位置
↑↓
大きな盤面の小さな盤面の位置
に対応するということです。
SuperSuper Tic-Tac-Toeとは(前編)
さて、これを踏まえると「SuperSuper Tic-Tac-Toe」は、どんなものか察しがつく方もおられるでしょう。
Super Tic-Tac-Toeの盤面を〈小盤〉として
3×3に並べて組み合わせます
縦27マス横27マスの総マス数729。
囲碁十九路で361なので、倍以上です。
気持ち悪いですね(笑)。
もちろん、前の手番が書いた位置によって、手番に書くことのできる範囲が決まります。
……とはいえ、その範囲ってどうなるの?
例えば、上の盤面では初手として×を1つ書きました。
次の手番で◯が書けるのはどこなのでしょうか?
何パターンか考えてみました。
ちょっと考えてみたい人は、スクロールを止めましょう。
考えました?
そろそろいいですか?
自分の提案1つ目。
赤色にしたマスが◯を書き込める範囲です。
「Super Tic-Tac-Toe」にならって、左中の9×9〈小盤〉のうち中下の3×3。
そして、27×27の中下の9×9〈小盤〉全体が書き込めます。
どうでしょう。
これだったら、おおかた9×9〈小盤〉に書き込むんじゃないかと。
「Super Tic-Tac-Toe」の絶妙な制限範囲のルールを見事にブチ壊しています。
では、別の提案。
2つ目。
赤色にしたマスが◯を書き込める範囲です。
シンプルに、全9箇所の9×9〈小盤〉のうち中下の3×3が書き込めます。
無難といえば無難ですが、なんか面白みが足りないと言うか、「Super Tic-Tac-Toe」を間延びさせた印象です。
せっかくなので、2つの提案をかけあわせてみます。
……気持ち悪いですねえ(笑)
メンガーのスポンジを彷彿させます。
SuperSuper Tic-Tac-Toeとは(後編)
交互に手番を行いますが、1個づつ書き込んでいきます。
やめましょう。
手番に、3個書き込みましょう。
何を言っているんだこの人は、とお思いでしょう。
うん、そのとおりですね。
あらためて、盤面の構成をまとめてみると、
・縦3列(左中右)と横3列(上中下)の1マスからなる3×3盤面
・縦3列(左中右)と横3列(上中下)の3×3盤面からなる9×9盤面
・縦3列(左中右)と横3列(上中下)の9×9盤面からなる27×27盤面
の3層構造です。
たとえば、下の盤面に書かれた1個目の×の位置を(左中右)(上中下)の3層構造を用いた座標系で表すと
([3×3],[9×9],[27×27])
(赤枠)、(青枠)、(緑枠)
↓
(マスと赤)、(赤と青)、(青と緑)
(中下,中上,左中)
となります。
次の2個目ですが、1個目の×を書いたそれぞれの座標と同じ位置には書くことができません。
うん、何を言いたいのかわかりませんな。
図にするとこうなります。
色付きのマスは、2個目を書くことができません。
赤は3×3(中下)、青は9×9(中上)、緑は27×27(左中)
に反映しています。
要は、白マスにしか2個目を書き込めません。
ちなみに、2個目を書き込むと自動的に3個目を書き込むマスが決定します(3択のうち2つを潰されているので)。
ゲームが進行してマスに記号が埋まっていくと、どうしても2個目あるいは3個目が書き込めないケースがでてくる可能性があります。
その際は、1個あるいは2個だけ書いて、相手の手番となります。
ということで、互の手番ごとに3個書き込む変態ルールが生まれてしまいました。
こうなると、PCのアプリ化などで手番にルール違反がないか管理したほうがよいでしょう。
いちおう、遊べるっちゃ遊べますが、
これも、気持ち悪いなあ(笑)。
SuperSuperSuper Tic-Tac-Toeとは
はい。
もうわかりましたでしょうか。
「Super Tic-Tac-Toe」での盤面の組み立て方を、もう1回繰り返します。
盤面の大きさは、縦81マス横81マスの6561マス。
ここまでなると、図に描くのが面倒くさい(というか、PCに負担がかかるほど重すぎる)のでやめます。
一応念のために注意を、いや、警告をうながしますが、
遊ぶなキケン!
締め
ということで、もはや遊ぶことを無視した「SuperSuperSuper Tic-Tac-Toe」を考えてみました。
「SuperSuper Tic-Tac-Toe」でも相当疲れると思います(プレイ時間を考えると卒倒します)。
次回ですが、この記事を踏まえず、「Super Tic-Tac-Toe」から「Tic-Tac-Toe」を抜いて、異なるルールに差し替えてみることにします。
引き続きアブストラクトゲーム Advent Calendar 2023をお楽しみください。
では。