支給辞退が許されないベーシックインカムのためにはNISA口座で受け取りの選択肢を設けるべき
過去、政府主導で定額給付金が行われた際、申請書に辞退する旨表記することによって支給そのものを辞退することは可能であった。でも、日本でベーシックインカムが導入された場合、れいわ新選組が提案したような『相当額の郵便為替刷って郵送してばらまく』ようなわけにもいかず、マイナンバーの活用はせずとも年金・給与等の支給情報によって受取口座を設定することは可能かと思われる。
でも…
私の考えであればベーシックインカムは『支給辞退が許されない』制度設計にすべきであり、所得制限で漏れた人にもいきわたらせるのが筋ではないかと思う。明確な貧困レベルとかであれば相当額のダイレクトな給付しかできないという前提にして、所得制限に漏れた人たちの場合は…
そこで考えがある。
『所得制限で漏れた人たちに強制的にNISA口座を開設させ強制的に受け取らせる』
というのはどうだろうか。
『なんでNISA口座?』
と思う方もいるかもしれないが、過去の定額給付金が『非課税・差押え禁止財産』にあたることから『小額投資非課税制度』の趣旨も見込んでNISA口座での受け取りにすべきとしたのだ。
要は『裕福な生活層の人たちは防貧対策で受け取る額で証券投資に回してもらって生活を豊かに』という趣旨もある。2024年からのNISA制度であれば年間360万円の投資枠が設定されているが、毎月の給付額相当を『ベーシックインカム枠』のような形にして成長投資かつみたて投資か選択できるようにすべきなのではないか。『経済を回す』という意味ではこういうことまで考える余地はなかったのか当時の制度設計した人たちに問いたい。
生活に余裕があるからベーシックインカムまではいらないと考える方はいると思うがこの先の経済に何がわかるかわからない昨今、 『ベーシックインカムでNISA』という視点が裕福な層に要求されても何の不思議もないと思っている。そのためには『支給辞退が許されないベーシックインカム』の一策として富裕層のNISA活用に関しても視点を置く必要があるのではと思う。