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断酒して失ったもの9選~前編~

こんにちは、244です。今回は先日ポストした「減ったもの4選」に続き「失ったもの9選」について詳述します。倍なので少々ボリュームあります。

なので例によってこちらも前後編と分けます(ケチ臭いですが)。

そもそも、書き出しは下の記事からでした。これをさらに詳しく解説したものです。

断酒をする=しらふになると、色々なものを失う(=手放す)ことができます。全て良い意味です。私はいまだに失い続けています。

なお、断酒して減ったもの4選は下記エントリーを参照ください。

ちなみに「断酒して手に入れたもの」は現在執筆中です。テーマを小分けするとアメーバのように増えて困っちゃいますね。少々お待ちください。


失ったもの ~前編~

1.無駄な飲み会

飲んだくれ時代の私は大の飲み会好きでした。「今日の飲み会はもう二度と同じにはならない」という全くアホな使命感を勝手に背負い、毎度「はい!行きます」と挙手。

ただそれも、数杯飲んだら自動的に酔っ払い散らかすだけで、ただ訳の分からない奇行を繰り返した挙句、翌日になると後悔とカスのような二日酔いしか残らない(化学的にはアセトアルデヒド→酢酸→炭酸ガス&水)。

酒ヤメを決意した時から、しばらくは酒を飲むための集まりに全く行かなくなりました(アルコールからの逃亡ですね)。

しかし、あれだけ当然のように顔を出していた飲み会とは何だったのか・・・今になると不思議なほど。

ちなみに、現在では自身にとって有意義な飲み会があれば参加します。自制が利くので。楽しい・有意義と思える会には今でも出たいし、出ます。

しかもそれは、何も飲み会ではなくてもよいというだけです。カフェや朝食、ランチで十分楽しいのですよ。


2.飲み友達(酒場限定)

今になると思います。酒場だけでつながっていたあの人達とは何だったのだろうか?

酒場でくだを巻き散らかす。それを互いに面白がる。社会的なつながりやしがらみがなければないほど、そのタガが外れる。

その時はいいのかもしれません。楽しいから。でも、酒場を出た後はどうですか?楽しかったですか?翌日からまた頑張ろう!と思えました?

私は飲んでいた頃、それはただ「普通に消費」していただけのことのようだったな、と今になると思います。彼らは彼らで当時は消費物としての私が必要だったのかもしれません。

でも、酒をやめた今ではその素性のよく判らない人たちの顔も名前も思い出せません。人生におけるモブキャラ、泡(あぶく)のような存在、それが私にとっての飲み友達でした。

3.他人へのムダな関心

酒をやめると、びっくりするくらい他人への関心がなくなります。まず酒をやめることで、一つのコミュニティ(飲み会)への扉が閉ざされます。これによって人と群れることが圧倒的に減ります。

元々飲まない方からすれば、そんなことは当然だったのかもしれません。しかし、飲み会で行われるトークの多くは「薄い人物評、尾ひれのついた噂話、どうでもいい与太話」ばかり。他人の話がメインです。

それも酒をやめたことであることに気が付きます。素面になった自分はどうなるのか?

関心が、否が応でも自分に向きます。

飲み会がセットオフとなり、自分のことを考える時間が増えるため、現実から目を背けられなくなるのです。人のことなどどうでもよくなります。思考が他人軸から自分軸に変わります。

4.虚栄心

3とも隣り合っていますが、虚栄心は「他人への関心」に付随します。簡単に言えば、承認欲求的なものや見栄っ張り、それらに対する無為なコダワリなど。

自分が周りからどう思われたいか。そればかり考え、他人から見た自分のことばかり気にします。

飲んでいた頃は、とにかく他人を気にしていました。気にしていたくせに、自分では何もできなかった。やったことはただ酒を飲むことばかり。

努力も何もあったものではないです。私にはまだまだ努力不足なところはありますが、飲んだくれ時代はとにかく他責思考。

他責と虚栄(見栄)。

特に前々職では、年下は上がるのに、自分が出世できないことが嫌だったし、当時平社員だった自分がとても恥ずかしかった。

で、やったことは赤提灯で飲み散らかすと。全く生産性も何もあったものではありませんでした。

5.執着心

執着心は、特に「飲酒」に対する執着そのものです。

酒は酒を呼びます。そして妖怪のように憑りついて離さない。一見、リラックスやストレスを解放するものと思える飲酒ですが、その実は全くの逆。

一番ややこしいもの、それが酒への執着です。酒をやめられない原因No.1と言ってもよいです。

たとえば、こんな感じ。

酒を断つ時、まず関わってくるものは初期離脱です。これが実に厄介。飲酒がやめられない執着のサイクルはこちらです。これが嫌だから酒をやめられないのです。

1)飲酒したいという強い欲求(渇望)がわく
2)飲酒のコントロールができず、節酒ができない
3)飲酒や回復に1日の大部分の時間を費やす
4)精神的・身体的問題が悪化しているにもかかわらず断酒しない
5)お酒が切れるとイライラする、不安になる、手が震える、夜眠れない、汗をかく、食べた物を嘔吐するなどの離脱症状が現れる
6)飲酒のために暴力的な行動をとる

Google生成AI GEMINIより

一般的な飲んだくれは4)まで行って再度1)に戻ります。

強烈な山型飲酒サイクルを取ってしまう5)や6)まで達してしまう方は、出来るだけ早く専門病院に入るのが良いでしょう。

ちなみに、初期離脱の脱した方法は下記エントリーに書いています。

初期のカイジにもありましたね。彼は地下労働施設で貴重な通貨(ピリカ)を浪費しての缶ビールでしたが。

カイジも欲求に負けたといえばそれまでですが、簡単に言えば初期離脱の一つにからめ取られたと言えます。

地下帝国でついビールを飲んじゃったカイジさん

続きは・・・

酒をやめた今の私は、自分の事で精一杯。人のことなど気にしているヒマがないのです。本当にどうでもいいです。

続編の5以降は、お次のエントリーをお待ちください。まずはここまで読んでいただきありがとうございます。ぜひよろしければ執筆の励みになりますので、スキをお願いします。ではまた!


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