【定義】禁酒・断酒・卒酒・節酒減酒の違いについて
こんにちは、244です。今日はこのトピックでお送りします。
一見言葉遊びのようなイメージですが、実際にはこれらの意味の違いは大いにあります。そしてこれは、今後酒のない素面な生活を送るにあたり、「覚悟」の点で大いに変わってくることさえあると思っています。
Twitter断酒部
Twitter/Xには #Twitter断酒部 という断酒erのクラスタ(集まり)があります。ここでは各人が酒のないしらふな毎日を綴ったり、励ましあったりしています。
よく「どうやったらTwitter断酒部に入れますか?」という質問ポストがありますが、「ハッシュタグ付けを入れたポストを行う」で完了なので、誰でも入れるし自由にポストすればよいだけ。
私にとってはこの距離感が絶妙で、私も既に初タグ付けツイートから4年以上経過していますが、毎朝の一発目のポストには必ずタグ付けしています。ちなみに今朝はこんな感じ。
つかず離れず、外で会う会わずも自由、議論もあったりなかったり、ZOOMでオンライン会話を楽しんだり様々、かといってもしっかりと断酒を貫く人がお互い励み励まされている、そんな集まりです。誰がガバナンスしているとかもありません。
私はAAや断酒会には未だ参加したことがないのですが、このTwitter断酒部で十分私自身のサケヤメに影響を及ぼしているので、これ以上の必要性は今のところ感じていません。
ということで閑話休題。
このTwitter断酒部で最頻出の言葉はまんま「断酒」です。しかし、酒をやめることについては「禁酒」や「卒酒」もあります。もっと緩い意味においては「節酒」「減酒」もありますね。
Twitter断酒部でこれまで4年半ほどお付き合いさせてもらった中で、これらの言葉の違いについて敢えて考えてみたいと思います。なお、医学的見地や専門分野からの意見ではありません。あくまで私個人が考えている定義づけに過ぎないことを予めご了承ください。
1.禁酒
ある一定期間を置いて酒を飲まない状態を指す。イメージ的には1週間~数ヶ月間程度のブランク。健康を気遣い酒を飲まないが、ある期間を過ぎたらまた飲酒することを前提としている。一般的に酒をやめることに際して選ばれるのは、この言葉が殆どと思われる。
大酒飲みが酒を抜くために禁酒することもあれば、1~2杯程度で済ますライトな酒量の適正飲酒者が健康を気遣い一定期間空ける場合もこの言葉が使われるケースが多い。
使用例:
ああ、昨日は飲みすぎた。健康のためにしばらく禁酒しよう。
試験に合格するために勉強に注力する。それまでは禁酒だ。
明日はフルマラソンのレースだから今夜は当然禁酒!
目安の期間:
1日~数週間、数ヶ月
2.断酒
無期限で酒を飲まないことを決意し、日々しらふを己に誓い戒める状態を指す。元々大酒飲み・飲んだくれの酒量がたたり問題飲酒を起こしたりすることで、二度と酒を飲まないと意を新たにする場合はこの言葉を使う。
アルコール依存を自認する者が「もう一生飲まないぞ」と思い日々飲まないこと。適正飲酒者はコントロール前提な飲み方のため、この言葉を使う機会は少ないと思われる。一般的には、禁酒より本ワードの方がやや悲愴感が漂うのかもしれない。
使用例:
もう家族に迷惑はかけられない。断酒するしかない。
酒はもう一生分飲んだ。これからは断酒してしらふに生きよう。
目安の期間:
数ヶ月~数年、無期限
3.卒酒
一定の断酒期間を経て断酒生活が完全に身についているので、もう酒浸りの生活に戻ることはないと明言できる状態の人が使う言葉。煙草の卒煙と似たようなニュアンス。人によっては数日で悟りを開き、この言葉を宣言できる人もいるが、Twitter断酒部界隈ではあまり見かけない。
使用例:
酒は完全にやめることができたので、もう卒酒です。
既に数年前に酒をやめて1滴も飲まないので、今は卒酒の状態かな。
目安の期間:
数ヶ月~数年
4.節酒・減酒
酒をやめる前提ではなく、摂取する酒量や頻度を減らしたりして酒との付き合い方を考え直すこと。基本的に節酒と減酒はほぼ同じニュアンスだが、節酒は主に機会を減らすことに対し(機会飲酒)、減酒は飲酒量そのものを減らす意味合いがやや強いように思う。
使用例:
断酒は無理!これからは節酒で対応します。
酒をやめることは出来ないから節酒や減酒でコントロールしよう。
ここのところ酒量が増えたので減酒しよう。
酒のコントロールが難しい。減酒外来にそろそろ向かうべきか。
目安の期間:
特になし
むしろ、問題飲酒の人が長期間に渡り節酒や減酒で上手くコントロールできた試しを見たことはない。適正飲酒の人が節酒することができても、大酒飲みが節酒や減酒をすることは困難と思われる。
断酒と節酒(減酒)の食べ合わせ
個人的には断酒と節酒(減酒)の食い合わせは悪いと思っています。何しろ「完全にやめる」のと「たまに飲む(減らして飲む)」ことは同居できるものではありません。
また、よく見かけるのは「断酒がなかなかできないから、節酒(減酒)に切り替えて酒量を減らす」という例です。
私個人の経験からすると、これは不可能です。
断酒は酒をコントロールできないから、酒をやめることです。節酒や減酒は酒がコントロールできる人が減らして調整することと捉えています。そう考えると、飲んだくれの問題飲酒者が酒を減らすようなマネは、却ってむしろ酒に囚われていることにすぎません。
初めは酒量を抑えたり、空けることができたとしても、いずれも酒量も機会も元に戻りますし、さらに以前より量が上回ってしまいます。
何しろ、毎日「飲む飲まない?」と迷ったりすることは、常に酒の支配下に置かれているのと同じです。ならば、さっさと断酒して「断酒一択」にする方がシンプルですっきり、むしろ楽ちんですよね。これこそがアルコールからの解放です。
ここまで読んでいただきありがとうございます。よろしければスキを押して頂けると執筆の励みになります。ではまた!