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5.お金=価値?

適正な価格を考えるキッカケになればと開始した企画だったが、もう途中から人それぞれの捉え方・考え方・行動の違いに面白さを感じるようになっていた。

いつもの価格よりかなり低い金額の時は悲しい気持ちになったが、不思議な事にお店のサービスや私自身への評価が低くて安い金額を支払っているのでは無い気がしていた。
それはほとんどのお客様に感謝のお手紙や、「いつもありがとう」の言葉を頂けたからだ。

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その人達にとって金額が安いことが嬉しい事(価値)だった

ただそれだけ。

私自身、金額を気にせず自分の思った通りのサービスを提供出来たことにとても満足していた。
そして自分でも意外だったが、私はお金に縛られるストレスが無い事に楽しさを感じた。

もちろん生活していく上でお金は必要で、そりゃあ私だってたくさん欲しい。
でも改めて、お金=価値なのだろうか?

お金をたくさん貰えたら嬉しい。

だけど、、

私にとっての『価値』はお客さんの喜ぶ顔で、『目に見える対価』としてお金を頂いているのだと感じた。
きれい事に聞こえるが、でも確かに

私の満足はソコにあった。

田内学さんの本【お金のむこうに人がいる】では価値は2種類あると書かれている。
・1つ目は、売る時の価値(商売人にとっての価値)「価値」
・2つ目は、使う時の価値(自分自身の満足度)「効用」

本来生活を豊かにするのは2つ目の「効用」だが、人によって違うため、「価格」というモノサシで代用している。

と書かれていた。
そして、今私達はこのシステムに慣れすぎてしまい、高い物は価値も高いと信じ込んでいる。

〈目的と手段が入れ替わってない?〉
最近仕事でそんな話も耳にする。
正にコレなのでは?

企画と並行してこの本を読み進める中で今回の企画の目的の1つでもある
「自分やサービスについての適正価値を見出したい」という思いは、端から永遠に答えなど出るはずもない事だと思い知った。

…つづく

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