砂漠の極限状態で体験した集中力。ビジネスに注いだら…
私は日中の気温が50度を越えるサハラ砂漠を、7日分の食料を背負って野宿しながら251km(フルマラソン約6回分)を旅したことがあります。
~世界で最も過酷なマラソン「サハラマラソン」~
「もう、リタイヤしてやる…」その直前に決めたこと
サハラマラソンはとにかく過酷です。
これといって特別な練習もしないまま、私は参加してしまったわけですが…。
足元も悪く、水も限られていて、足の爪が6枚剥がれたり、脱水症状と熱中症でブルブル震えたり…
サハラ砂漠の真ん中であまりの辛さに「これが限界だ」と感じ、リタイアすることばかり考えていました。
そのときに、私はひとつのことに気づきました。そして、リタイアする直前にこれだけはやろうと決めたキラーパスはシンプルでした。
私が決めたことは、
「完走する」でもなく、「他の人に褒めてもらう」でもなく…
ということでした。
それまではエロいことを考えたりして全身の痛みを紛らわせていましたが、それは価値を生み出していないんですよね。
そもそもサハラ砂漠に旅立った目的は、
ということでした。
だったら、その一歩一歩を100%噛みしめることだけにこれからは集中しようと。
その結果、
私の心は静寂に包まれて、残り100km以上先にあるゴールにまで無事たどり着くことができました。
この「集中力」を他にも注いでみたらどうなるのか?
過酷なサハラマラソンの環境で得たこの「集中力」体験。
私はこの「集中力」を、砂漠のチャレンジだけで終わらせるのではなく、東京に帰って「価値を産むこと」に注いでみようと決めたのです。
その結果、ビジネスで24時間で1億円以上の売上が上がったときは、とくに嬉しさも興奮もなく、当たり前のことを当たり前にやれば、予定通りの結果になることがわかっただけという感覚でした。
目の前のことに集中するパワー
先のことをあれこれ予測して考えるのではなく、ただ目の前の一歩にだけ集中する。
サハラマラソンにしたって、多くの人はそのスタート地点に立つことでさえひるむでしょう。
完走できるかどうかはともかく、スタート地点にすら立たないのです。
でもそれは「物事が予測できる」という静止画で見ているからなんです。
実際はそんな長時間ずっと同じ行動をしていればそのうちに慣れます。筋肉も強くなりますし、無駄のない動き方もわかってきます。
でも多くの人は「予測して」全部が青信号にならなければ、スタート地点に立つことすらしないのです。
先のことを「予測」して、さっさと諦めてしまう人がほとんどです。
あなたは自分の才能を活かして、結末を予測できないチャレンジのスタート地点に立ちますか?
それとも、チャレンジしてもいない先のことを予測して、始める前から諦めますか?
最後までお読みいただき、ありがとうございました。