歌い手がCDを作り始めた頃の話
「インターネットを使って歌ったものを公開する」という一つの動きが、若い人たちにとっての楽しい遊び場になっていった頃、僕はつねに「どこかにいい人は居ないかな」と探していた。いまだから白状すると、その理由は「自分のイベントに出てもらうため」だった。イベントを作っても、出てくれる人が居なければ成立しない。それだったらこちらから出てくれる人を見つけに行かなくちゃという気持ちで、それはそれは俊敏に動き回っていたし、夜になればサービスが始まったばかりのユーザー生放送に行き「歌ってみた」の