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DAY⑤ビックリするほど安全・快適だったインドひとり旅(アグラ編)
ナマステ🙏
本日はインド滞在5日目。
インドに行きたいと思ったきっかけは、タージマハルをこの目で見てみたかったから。
今日はその念願がいよいよ叶うとき!
前回の記事
いきなり出鼻をくじかれる
8時10分発(始発)の列車に乗るため、朝6時半ごろにホテルを出発。
デリーメトロで鉄道最寄駅まで行けるため、出発の1時間前に到着できるように、乗り換えや鉄道までの道のりを念入りに調べていた。
しかし、ホテル最寄りのJanpath駅に入ろうとしたら、入口がシャッターで閉まっている…?
道路を挟んで反対側の出入口は半分だけシャッターが開いているのだが、電気がついていない。
別の入口まで歩けば開いているのかもしれないが、5分弱歩くことになるので、メトロで行くのをやめ、Uberでリキシャーを呼ぶことに。
初っ端から思いがけない変更になったが、海外旅行はイレギュラーがつきもの!
何事も時間に余裕を持つことが大切ですね!
昨夜に引き続き、リキシャーでは風がビュンビュン身体にあたるため、朝のデリーも激サム🥶
出発はハズラット・ニザムディン駅
そんなこんなで出発地のハズラット・ニザムディン駅に到着!
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非暴力不服従を唱えたガンジーさんは後ろで何を思うのか?
8時10分発のガティマンエクスプレスという特急列車に乗る。
電光掲示板を見ても自分の乗る列車番号が見当たらなくて焦ったが、出発予定のホームにいたら電光掲示板に表示されるようになって一安心。
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列車は定刻通り出発。
僕の座席は中央の対面シートになっていた。
小学生の女の子との3人ファミリー。ご両親とも感じが良くて、座席の確認とかミールの確認とかもしてくれた。
アグラには旅行で、家族で行くのは初めてとのこと。
移動中は家族で何やら紙とペンを使ってゲームして遊んでいた。スマホで時間を潰さないのは今時珍しい。
また、女の子は始終両親に英語で話していた。お母さんの言うヒンディー語も理解していたようだが全て英語で話しているように聞こえた。
学校ではイングリッシュオンリーで、ヒンディー語は禁止されているのだろうか?
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コロッケみたいなもの。チャイとバナナ付き。
インド鉄道利用時に便利なアプリ!"ixigo"
アグラ到着予定は9時50分だったが、アプリで確認してみると、まだまだ到着しそうにない。
走行中に、数分停車することもしばしば。
ちなみにインド鉄道に乗る際は、このixigoアプリがあるとかなり心強い!
自分の乗る予定の列車や、乗車中の列車の運行状況、今どの辺にいて、到着まであとどれくらいかかるのかが一目瞭然!
遅延状況が分かるだけでストレスフリー!
ちなみに今回鉄道チケットの予約は、あらかじめ12Goというタイの会社が運営するサイトで予約。
当初はインド鉄道のホームページから頑張って予約を試みたのだが、支払いが何をやってもうまくいかない。他の方も同様の問題を抱えており、インドの電話番号が必要だったり、認証コードが届かなかったりと四苦八苦した。
その点12Goは、日本語表示で予約画面も見やすく、支払いもスムーズで楽チンだった。
アグラの客引きもそこまで酷くない
そんなこんなで予定より90分遅れの11時半頃にアグラカント駅に到着!
「インド鉄道は遅延が当たり前」と覚悟はしていたので、むしろこの程度で済んでラッキーと思うようにした。
何よりixigoアプリにより、「いつ着くのか分からない不安」を解消できたことが何よりも大きかった。
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アグラカント駅についてからは、リキシャーとの戦い。
列車に降りた瞬間から、タクシーやリキシャーの客引きが始まると言われていたため(インド鉄道のホームはチケットがなくても誰でも入れる)、しつこいのを覚悟していたら、ウザさレベルの感覚値は8%程度。
確かに”NO!”と言っても、なかなか引き下がらずに勧誘が続いたが、駅を離れてひたすらまっすぐ歩いて行ったら諦めたようだ。
1分ほど歩くと屋台街があるので、そこで落ち着いてUberを待つ。
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アグラ一発目のドライバーは陽気だった。
①Uberがマッチングしたと思ったら、今から屋台で食べるから2分ほど待ってと言われる
②運転中は熱唱
③食後の口直しのために、通り道でミントフレーバー的なスパイスを買って食べる
ただ、インドでも元旦の能登半島地震のことを知っていたようで、「地震の影響は大丈夫だったのか?」と心配もしてくれた。
インドで感動したほうれん草カレー
アグラカント駅からタージマハルへは約20分ほどの走行。
自動車の排気ガスからタージマハルの景観を保護するため、半径500m以内は車の走行が許されていない。そのため、降り場からタージマハルまでは10分ほど歩く必要がある。
しかしこの時もう昼の12時前。
「腹が減っては戦はできぬ」ということで、まずは腹ごしらえ!
タージマハル南門のすぐ近くにあるShankara Vegis Restaurantというベジ系レストランへ。
事前に見たYouTuberの方も行かれており、Googleマップの口コミも良かったので行ってみた。
陽気で感じの良い店主が迎えてくれた。
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今回はサグパニールカレー(ほうれん草チーズカレー)とおすすめのバナナラッシーを注文。
日本でもインドカレー屋に行った時は、ほうれん草カレーを食べるのだが、パニールは初めまして。
パニールは固形型のチーズのことで、食感は豆腐のように柔らかい。
パニールがあることで塩味とチーズのコクが加わりパクパクいける。味もくどくないし、インドで食べたカレーで一番好きかも!
豆腐のようなチーズの食感も感じられて、食べ応えがあって十分美味しかった。
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店主から「この店をどうやって知ったのか?」と聞かれたので、「YouTubeで見た」と伝えたら、そのYouTubeを見せてとのことだったので、見せたらニコニコしながら見ていたのが印象的。
また店主によれば、昨日71歳の日本人観光客(男性)も来店し、一人でインドを旅しているとのこと。
店主の「彼は彼の人生を楽しんでいる」という言葉がなぜか印象的だった。
71歳でインド一人旅…。
ただただ「すごい」という言葉しか出てこない。
僕も人生を楽しまなくちゃ。
憧れのタージマハルとご対面!
お腹も満たされ、いよいよ念願のタージマハルへ!
チケット売り場を見つけるのに苦労していたら、やたらと親切に教えてくれるインド人がいて、チップか何かを要求されるのではないかと警戒していたら、「あそこでお土産屋をやっているから観光後に来て!」とのことだった。
他の人は、「政府公認のガイドをつけないか?」という営業もあった。
「タージマハルの霊廟内部に入るにはすっごく並ぶけど、ガイドをつけたら並ばずに入れるよ!」とのことだった。
並ぶといっても、内部見学は回転が早いからそんなに時間かからないだろうし、マイペースに見たいのでお断り。
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タージマハルとご対面!
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皆様もご存知の通り、タージマハルはモスクではなくお墓。
ムガル帝国第5代皇帝シャージャハーンが、愛妃のために建てた霊廟。
シャージャハーンと言えば、昨日訪れたデリーのラールキラーの居城やジャーママスジッドの建設を命じた皇帝。
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詳しくはこちらをご覧ください。
このシャージャハーンは、最愛の王妃ムムターズ・マハルが亡くなった際に(14人目の子供を出産中に亡くなったとのこと)、妻への永遠の愛を誓い、後世に残る霊廟を建設するため、世界中から大理石などを輸入し、タージマハルの建設に全力を注いだ。
その間、国の統治が疎かになり、息子の一人が皇帝に就き、シャージャハーンはアグラ城へ幽閉されてしまう。(アグラ城はこのあと観光予定)
そんな計り知れない愛の物語がタージマハルの背景となっている。
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そして霊廟の中へ!
霊廟に入るには確かに並ぶけれど、内部は撮影禁止で、一列になってお墓をぐるーっと見て周るだけだから回転も早い。すぐに入ることができた。
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今見ると、インドと比べて空が青すぎてビックリした笑
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昨日訪れたデリーのフマユーン廟と見比べてみる。
フマユーン廟をモデルとしてタージマハルが造られた。
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正面からの写真はよく見るが、横側からも再現性の高さが分かる。
何より建築も庭園の作りもどちらも左右対称で、インドの混沌とした社会から来たからこそ、より一層このシンメトリーな作りが映えると感じる。
昨日のフマユーン廟で十分感動してしまったので、タージマハルが更にそれを上回る感動…とまではいかなかったが、
圧倒的な存在感とその威厳さ、
そして緻密に計算された建築美に圧倒された。
自力で訪れ、このタージマハルを自身の目に焼き付けることができて本当に良かった!
タージマハルを堪能した後は、チケット売り場を教えてくれたお兄さんのお土産屋に行った。
本当は違う出口から出てスルーしても良かったのだが、一応人情はあるのと(笑)、タージマハル土産はほしかったので値切りまくって購入。
永遠の愛の末のアグラ城
続いては、シャージャハーンが晩年息子によって幽閉されていたアグラ城へ。
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妃のことをずっと想いながら、この部屋からタージマハルを眺めていた。
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ちょっと休憩していた時に、5歳くらいの男の子から、慣れない英語で一緒に写真を撮ってほしいと頼まれた。かわいい。
小学生くらいのお姉さんと一緒に3人で写真を撮る。お姉さんはクレヨンしんちゃんが大好きとのこと。
インドではしんちゃんが人気のよう!
駅構内も野生動物のパラダイス
帰りの列車は、17時40分出発予定。
しかし、ixigoアプリで乗車予定の列車情報を見ると、1時間ほど遅延して到着しそうだ。
それでもひとまずアグラフォート駅へ向かう。
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ポテサラに少しカレー風味が入っていた。
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インドでは普通のことだが、犬や牛、猿が街中の至る所にいる。もちろん駅構内も例外ではない。
アグラカント駅にはお猿さんがいっぱいいた。
驚いたのは、猿がホームにいた乗客の食べ物をひったくっても、何も誰も騒いだりしなかったこと。
猿同士、奪った食べ物を喧嘩していてもみんな平然としている。
ましてや、猿が自分の近くに来たり、肩に触れたりしても、何も驚いたりしない。
これが普通のようだ。
さすが不殺生の国。
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行きと同じくガティマンエクスプレス
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左のお菓子はインド版お煎餅。うす塩味で日本にもあるお馴染みの味でみんな好きだと思う。
出発は90分遅れたが、最終的にデリーに到着したのは21時過ぎ。
トータル2時間遅れとなった。
でもこれも旅の思い出!
インド鉄道も乗れたし、遅延の洗礼も受けられたし大満足!(笑)
ホテルまでは朝の計画が叶わなかったメトロでリベンジ。
ホテルから一番近い駅の出入口は結局メンテナンス中で入れなかったようだ。
明日はあっという間に最終日!
最後まで気を引き締めるぞ!
最終日へつづく…
本日もご覧いただきありがとうございました。
ダンニャワード🙏