【育て方】どうなって欲しい?
<おじさんDX Vol 663>
部下育成において「どうなって欲しい」のか示していますか?
✅多様性の時代の中で
私の周囲でも部下にどうなって欲しいのかを伝えるのを躊躇している管理職が居ます。理由は、多様性という時代の中でこちらの要望を伝えると、部下が困るのではないかという懸念。
上を目指してほしいと思っていても、当人がどう思っているのか知らない。
会社を支える存在を期待しても、本人が考えるキャリアとマッチしていないと離職されるのではないか...。
キャリアは自分自身で選択するものだとしても、組織に属するのですから方向性は沿っていないと本人にも会社にも不幸な未来が来るのです。
職場あるあるです。
しかし、いくらキャリアが本人次第と言っても、本人も良く分かっていないケースもあるのです。
部下にとって今やっているコトが何に繋がるのか不安なのですから、将来的にどうなって欲しいのかぐらい伝えるべきではないでしょうか。
✅日頃から話し合える環境を!
こちらの要望を伝えたとしても、本人が納得するかどうかわかりません。
想いが伝わらずすれ違う可能性もありますが、だからと言って離職されたり、やる気を失われても困るのです。
若手との雑談で「社長になりましょう」と言うと、多くは「なれっこない」という反応が多いのです。すでに自分の可能性に蓋をしている状態は好ましくありません。
キャリアにおいて社長になるのが全てではありませんが、極端な例えとしてもこの時点で会社内でのコトしか考えていないと推測しています。いずれ独立等が視野にある部下ですと、こうした反応が薄いケースも見てきました。
叶うかどうかも分からないコトですが、あれこれ話す機会は無駄ではありません。余談になりますが、部下と話しをするという事は、仕事だけの話と思われがちですが、むしろ仕事以外の話って関係性構築に効果的です。
例えばキャリアが順調になると、
どうも私の見てきた狭い世界では、人生において仕事ばかりに軸足を置き、仕方なく働いているというケースが見られます。
ワクワクもドキドキもない。
これでは組織も本人にも明るい未来が来るとは思えません。