気付かせてくれてありがとう、2023。
リクルートスーツを着たくないと思ったあの日から、私は少しでも前に進んでいるだろうか。「個性」を叫ばれる世の中で、なぜ「同じ」にならなくてはいけないのかと叫んだあの日から。
治安のよい国に住んでいても、いざという時の不安が付きまとう。
大きなけがをしたら、病気をしたら(これは保険に入っていない私の問題の可能性有)、心が折れてしまったときにはどうしよう。日本に帰る航空券代だけはいつも貯蓄しているけど、それもなくなったら?誰に頼ればいいのだろう。不安を解消する安心が欲しかった、絶対的な安心が。
それは必要か?
威勢よく飛び出して、1人でも強く生きていけると信じていたあの時、世界がこんなに分断され閉ざされてしまうと思ってもみなかった。感染症だけではない、デモ、政情不安、色々ある。不自由を経験したから良さが分かる、なんて言わない。でも確かに久しぶりの海外旅行に心が躍ったのは事実だっただろう。
自分の心の不安は自分で抱きしめる。
私の求める特効薬は旅先にある。それは安心ではなく不安、不安こそが心を癒してくれる。日常を離れ、言語も満足にわからない、食事も衛生環境も違うそこに、欲しかったものはきっとある。そして1人じゃないと強く思うだろう、触れる優しさを心に刻んで。
さぁ、来年はどこに行こうか。
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