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映画感想『それだけが、僕の世界』
原題「韓:그것만이 내 세상/英:Keys to the Heart」
◆あらすじ◆
ボクサーとしてかつてはアジアチャンピオンにまで上り詰めたが、40歳を過ぎたいまは落ちぶれ、その日暮らしをしているジョハ。幼い頃から両親と離れ、孤独の中で拳を頼りに生きてきたジョハだったが、ある日、17年ぶりに別れた母と再会。サバン症候群の弟ジンテの存在を初めて知る。天才的なピアノの腕を持つジンテがコンテストに出られるよう、面倒を見てやってほしいと母から頼まれたジョハは、弟の面倒を見始めるのだが……。
苦難の末バラバラになった或る家族を中心に登場人物達の再起と未来への道筋を描く内容。
だが如何にもお涙頂戴なわざとらしさは無く自然に感情移入出来た。
それは随所に散りばめられたユーモラスさが成せる技なのだろう。
それでもしっかり見せるところは魅せる構成が奏功しているのとイ・ビョンホン&パク・ジョンミン演じる兄弟の対比の面白さが逆に胸に刺さる部分の演出の巧さが光るのがまた良い。
内容は盛り沢山なのにスッキリ見せていて初監督とは思えなかった。
特別じゃない何処にでも居る家族として描きたかったんだろうな。
こういうイ・ビョンホン、イイなぁ。
彼のダンスシーンは実物劇場中が笑ってた。でもホントは切なくてとっても大切なシーンなんだよな。
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ララランドの主演に見せてやりたい
そして彼らと関わることになる女性の背景もまた伏線として見応えがある。
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