見出し画像

黒い海 船は突然、深海へ消えた

いつもお読み頂きありがとうございます。
全力教室 古川でございます。
ゆっくりと過疎化が進み活気を失う美しい龍間へ、子育て世代のご夫婦が喫茶店を営むような、商業施設の誘致が地域復興となる。
その為にnoteを用い反響を取り、大阪府大東市龍間に移転して成功したモデルケースとなる。
これが私の使命だと考えております。
どうか皆さま、一度体験にお越し下さい。


数学専門の国語教師オニギリさんからのお勧め本、続きます。
オニギリさんの記事自体読まれますこと、強く推奨いたします。

オニギリさんがお知らせ記事を書かれてから、初の投稿。
どのような本をご紹介されるのかと心待ちにしておりましたが、なるほど~。
以前私が、オニギリさんは社会正義の強い方ではないかとお伝えしておりましたが、どんぴしゃで社会正義ど真ん中の作品でした。

普段私はミステリー小説しか読まないので、私だけのエゴさでは、今回の作品には辿り着かなかったでしょう。

振りも効いている、オニギリさんからのお勧め本。
これは気合入れて読みたいなと考えていましたので、心身ともに絶好調の時に、一夜読みしました。


黒い海 船は突然、深海へ消えた。

40代以上の人間なら、必ず社会時勢として体感したお話しです。
いえ、福島第一原発の処理水放水は、今でも十分に体感するニュースですね。

一人のインタビュアーが書き起こした作品ですが、そもそも文体が頭良い。
読みながらも作者に興味が沸きました。

べっぴん!

経歴だけでもご立派ですが、文体にジャーナリズムを感じます。
真実への探求心は、とてつもない熱意を感じますね。
正しく彼女の社会正義に対して、オニギリさんは共感されたのではないでしょうか。

こちらのインタビュー記事もお勧めです。
無料ですので、是非ともご一読下さい。

伊澤理江さん。
今後の執筆も楽しみな方です。
最新作は是非とも拝読したい。


お話しは事故の発端から始まりますが、伊澤さんが丁寧なインタビューを重ね書かれた記事なので、その生々しさたるや…。
正直、恐ろしくて読む手が止まりそうになりました。

実際に体験した人間の、可能な限り鮮明に思い出した記憶を書き下ろしています。
事故の発端部分を書いた記述だけで、伊澤さんが誠実に丁寧に真剣に書かれているのが伝わります。

ほとんどのインタビューに関してですが、先ずは門前払いを喰らっています。
当然かも知れません。
当事者からすれば、思い出すのも恐ろしい記憶。
また、政府からの理不尽な要求や決め付けで、深く心に傷を負った方々ばかりです。
その方々に対して、何度も電話し、何度もお手紙を出し、決して未解決ではいけないと、自身の信念を伝えてゆきます。
いつしか、傷付き閉ざされた方々の心が開き、伊澤さんへのインタビューに応じていきます。

取材の過程だけでも、一冊になるのではないかと思えるほどの、取材力。
彼女の人格形成が知りたくなります。


インタビューを重ねるにつれ、挫折を重ねながらも、徐々に真相へ近付いていきます。
昔話ではなく、今まさに現代を生きる方々との関りを持ち、進行していきますので、おいおいどうなるんだと、読み進めながらも心が迷走しました。

絵空事ではなく、地獄はこの世にあるのだと思わされる描写も続きます。
辛いです。
ただ、目を背けていいのか。
自分には関係ないから、良いのか。

私は関西人。
福島の太平洋で起こった事件は、間接なく生きていけるのか。

いえ、違うだろう。
同じ日本人ですよ。
これほど小さな島国で、共に暮らしているのです。

胸を傷める感性を持たないと。
何か出来ないかと考える思考を持たないと。
お互い様じゃないですか。


読了後、近い感情を感じた作品を思い出しました。
有名過ぎますが、山崎豊子さんの沈まぬ太陽です。

こちらも社会正義というか、一個人と大企業の、生涯を通じての戦いです。
今の私たちに命懸けで仕事に挑む感覚は、もう分からないのだと思います。
ただ、この時のこの人たちが居たからこそ、高度成長期があったのだと、歴史の事実に基づいた巨作です。

圧倒的な信念、圧倒的な社会正義を感じたい方には、とてもお勧めの出来る作品です。
恐らく半沢直樹も、ここからインスパイヤされてますよ。
私も記憶を無くし、内容を知らない状態からまた読みたい!


記事の最後に、波乱万丈過ぎる人生を歩み、今なお福島の為に尽力されている野崎哲さんが、少しでも心安らかに日々を過ごされていますこと、心からお祈り申し上げます。


私の読書共感文は、ネタバレ禁止なので、ネタバレのない記事の紹介となります。
私の考え方を読み気になられた方は、要点だけではなく、是非とも一冊読了されますことを、心から推奨いたします。

コメント欄ではネタバレありやで♪


オニギリさん、被害に合われた方々の辛い場面も多かったですが、めっちゃくちゃ響きました。
私には何が出来るだろう?
ともかく衆議院選挙2024は行きました!(笑)


全力教室概要ページ


最後までお読み頂きありがとうございました。

この記事が参加している募集

お読み下さり有難う御座います。 億が一にでもサポートいただけましたら、全て龍間開拓費(主に草刈り機に必要な混合燃料費20年分あぁ辛い)に使わせていただきます。