リューベン・オストルンド監督『ザ・スクエア 思いやりの聖域』人間の厭らしさに向き合う151分
<作品情報>
<作品評価>
60点(100点満点)
オススメ度 ★★★☆☆
<短評>
上村
うーん、正直自業自得としか思えなくてずっとイライラしっぱなしだった。でもアート映画というと美術館のドキュメンタリーか画家の人生とかそういうのばっかりだったが、この映画はアートと映画の新しい関わり方だなあとは思った。ただうーーん。つまらんよなぁ…
吉原
序盤はアーティスティックな美術館の風景やちょっとシニカルな笑いの要素を見せることによってこちらを楽しませてくれるが、だんだんと、オストルンド監督の十八番である「人間のいやらしさ」が垣間見えてくる。特に、終盤の記者会見のシーンは、責任問題を問われるべき人物が状況を全く理解していない様は、非常に現実的なシーンではないでしょうか。パルムドールを取ったということで並大抵の映画でないことは予想済みでしたが、その予想のさらに斜め上をいく珍作でした。
<おわりに>
今やパルムドールを二度受賞している鬼才リューベン・オストルンド監督作品です。かなり人を選ぶ、斜め上をゆく珍作です。
<私たちについて>
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