【第25回東京フィルメックス】スカンダル・コプティ監督『ハッピー・ホリデーズ』イスラエルの抱える闇
<作品情報>
<作品評価>
40点(100点満点)
オススメ度 ★★☆☆☆
<短評>
おいしい水
イスラエルのヤバいところを詰め込んだような物語は興味深いものの、エピソードのぶつ切り感は否めず映画として上手いとは思えなかったです。
いくつかの章に分けて展開されており、物語を多角的に捉えることを目的としているのでしょう。それは分かるものの、この構成が効果的かというと微妙だと思います。かえって説明不足な部分が目立ち、「結局これってどういうこと?」と疑問に思う箇所が散見されました。
イスラエルの女性に対する厳しさというのはまざまざと思い知らされます。婚前交渉が一切認められないというのは驚きでした。こんなにも前時代的な価値観が残っているとは。
そうした興味深いエピソードはあるのに上手く処理できていないのが勿体ないです。撮影もあまり上手くなく、映画的な映像というより説明的な映像が多いのが気になります。
他のコンペ作に比べて著しく映画的魅力に乏しいですね。申し訳ないが数段劣る作品と言う外ないです。
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