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【第25回東京フィルメックス】シュチ・タラティ監督『女の子は女の子』少女漫画のような奇妙な三角関係



<作品情報>

模範的な生徒である16歳のミラは、ヒマラヤにあるエリート寄宿学校において、学校全体の行動と学習の基準を設定する責任者である監督生に女子生徒として初めて就任する。野心的で潔癖な性格にも関わらず、彼女は新入生のスリに対して初恋の痛みを覚え、最初の欲望に早々に屈してしまう。彼女の初恋と性欲に対する探求は、しかしながら、母親の介入によって思わぬ方向へと向かう。母親とスリの奇妙な親密さはミラの嫉妬と不安を引き起こし、母と娘の間にぎこちなく、重い溝を作っていく……。映画はインド社会の伝統的な価値観、とりわけ家父長制の陰が彼女たちの人生にいかにまだ影響しているかを検証しつつ、母と娘の間の絶え間ない駆け引きや緊張関係に迫っていく。美化や中傷をすることなく、親密さ、自己承認、裏切りや許しのほんの僅かな瞬間をカメラは捉えている。サンダンス映画祭のワールド・シネマ・ドラマティック部門にて初上映され、主演のプリーティ・パニグラヒの演技に対して特別審査員賞が授与され、同時に観客賞も受賞した。

https://filmex.jp/program/fc/fc6.html

<作品評価>

60点(100点満点)
オススメ度 ★★★☆☆

<短評>

おいしい水
うーん、高評価多数のようだがイマイチ良さが分からなかったです。この内容で118分は長いと感じました。一つ一つのシーンが冗長で無駄なカットも多いです。90分前後でもっとテンポ良くまとめてくれたら…とも思います。
良い映画だとは思います。優等生少女の恋、そこに母が介入してくるという意外な展開は面白いですね。お母さんの色気が凄くてクラクラしました。
物語自体は良いのですが、テンポが少し悪いのが終始気になりました。さっさと次に進んでくれればいいものをもったいぶってダラダラ撮っている箇所が散見されたように思います。
優等生の苦悩、奇妙な三角関係と日本受けはしそうです。誰にでもアクセスしやすい作品ではあると思います。ただ個人的にはただ冗長なだけの演出が気になって物語に集中できなかったです。

<私たちについて>

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