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アンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督『恐怖の報酬』スリル満点!運搬スリラー
<作品情報>
「二百万人還る」のアンリ・ジョルジュ・クルーゾーが一九五一年から五二年にかけて監督した作品で、中米を舞台に四人の食いつめ者がニトログリセリンを運搬するスリルを描いたもの。ジョルジュ・アルノーの小説をクルーゾー自身が脚色し、台詞をかいた。撮影は「夜ごとの美女」のアルマン・ティラール、音楽は「アンリエットの巴里祭」のジョルジュ・オーリックである。出演者はシャンソン歌手として日本にもよく知られるイヴ・モンタン(「失われた想い出」)、「独流」のシャルル・ヴァネル、クルウゾオ夫人のヴェラ・クルウゾオ(映画初出演)、「オリーヴの下に平和はない」のフォルコ・ルリ、「外人部隊(1953)」のペーター・ファン・アイク、「ヨーロッパ一九五一年」のウィリアム・タッブスなどである。なおこの作品は一九五三年カンヌ映画祭でグラン・プリを受賞、シャルル・ヴァネルが男優演技賞を得た。
1952年製作/フランス
原題または英題:The Wages of Fear Le Salaire de la Peur
配給:東和
劇場公開日:1954年7月25日
<作品評価>
75点(100点満点)
オススメ度 ★★★☆☆
<短評>
おいしい水
前半一時間はベネズエラの移民たちの生活をたっぷりと映し、後半はニトログリセリンを運ぶスリラーという構成です。
前半一時間は長いものの、イヴ・モンタンをはじめとするならず者たちの西部劇的なイザコザがなかなか面白いです。
後半のスリリングな展開は見せ方やそれぞれのキャラクターもありまあ面白くみられたかなと思います。どんどん汚くなっていくのが凄かったです。
ただやはりこの尺はいくらなんでも長いですし、スリリングな後半の展開ももう少しタイトにできたのではというのは否めません。
終わり方はいい!「恐怖の報酬」というタイトルが二重の意味になってきます。素晴らしいラストでした。
吉原
後半はハラハラ展開の連続であっという間なのですが、どうしても前半が長く感じてしまい、そこまで評価は高くなりませんでした。リメイク版の方は30分近く上映時間が短くなっているので、より簡潔になっているのでしょうか。
後半の方にもっと重点を置いていたら評価は違ったなぁと思います。
<おわりに>
クルーゾー監督のスリラーです。シンプルな構成ながらスリル満点の展開となっています。
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