「抗体詩護符賽」湯場について(1)−恍惚の温冷浴と竜宮城−
あの頃の僕らは「湯カルチャー」に胸の上までどっぷり浸かっていた。湯場の不思議な魅力に取り憑かれ、来る日も来る日も熱に浮かされたように湯場へ通っていた。湯で逆上せあがったその頭は全能感に浸り、調子にノッた僕らは湯ら湯らと街を徘徊しては浮かれ騒いでいた。。当時、私は温冷浴に取り憑かれ日々様々な実験をしていた。そして誰かと湯場に赴く時には必ず温冷浴セッションを行っていた。
話は高校時代に遡る。シャーマニズムに興味をいだいていた私は本屋で上野圭一の「ナチュラルハイ」という本を見つけ