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是空
2024年10月19日 22:41
香り立つ香りに誘われるように金木犀のそこかしこから湯煙も金木犀の花香りそぞろ歩きす修善寺の秋10/19(土)
2024年10月17日 20:48
満月も朧なるかな松虫の響き籠めたる金木犀の水の面に落ちて転がる鈴の音の夜はいつまで聴けるだろうか10/17(木)
2024年10月15日 21:18
新しきリネンのシャツを羽織る瞬間清々しさと秋も一緒に新品タグは 紙幣と交換出来るもの出来ないものを纏っていたい10/15(火)
2024年10月13日 21:36
ぎっくりを庇いながらの作業でもやらねばならぬで出る馬鹿力どこからかネジが一本落ちていてどこか自分を見ている気する10/13(日)
2024年10月11日 19:38
着るつもりの楽しみまでが引き出しにひっそり眠っていた夏だったまだあるを確認されるためだけに何年いるの服の孤島に10/11(金)
2024年10月9日 22:11
熱抜けて身体に余白残したか 遠くいる人胸に訪れ 会いたいと顔が浮かんで昨日より肌着と布団と一枚増える 10/9(水)
2024年10月7日 21:55
合唱を離れて一人試すよう昨夜と同じ場にいる松虫姿さえ見つけられない声の主それでも明日も逢いたい生命10/7(月)
2024年10月5日 19:11
膨らんだ蕾を土に忍ばせて茗荷の花は嫋やかな女性落花生鍋でことこと茹でている 上る湯気から土の香りの10/5(土)
2024年10月3日 16:04
携帯を拾って持ってまた眠り 背中下からアラームが鳴る寝る前に忘れぬように打ち込んだはずの文章はずない顔文字10/3(木)
2024年9月29日 18:01
夕飯をパスタにするかご飯かで生まれる歌の変わる気がするかけすぎた醤油のような優しさで 駄目にするのはただ口惜しい 9/29(日)
2024年9月27日 16:28
堕とされるほどの甘いはいらなくて青き蜜柑に爪入れる時ためらいを愛した人が消してゆくブルーグレイとモーヴの夕暮れ9/27(金)
2024年9月25日 16:33
デジタルの気温の数字が日にちより低い時計の今朝の逆転縛られていた熱気から解かれて秋の大気を吸い込んでいる9/25(水)
2024年9月23日 20:35
草を引く私の身体と触れるたびバジルの香りが立って漂う草をすく 庭へと風が訪れて通り抜けてくレモンバームを9/23(月)
2024年9月21日 22:16
紅白の彼岸の花が咲き初めて大地に流れる血潮を見ている曼珠沙華わたしのこころにひらくのはあやまれなかった あなたへの花9/21(土)