是空
最新を含めた短歌のみをまとめています。
散文をこちらにまとめます。
先月を振り返ってみました。 スキを頂いたものの多かった順に並べたかったのですが、流れを考えて少し入れ替えました。 今回は自選も他選に含まれているので十首、 +暑さを思い出す二首を最後に置きました。 (つい最近まで、こんな事ありましたよね…) あれほど暑かった夏ですが、確かに季節の色が変わり出しているのを感じます。 水彩の 夏薄れゆく水色に 溶けることなく咲く百日紅 風に揺れ 群れる薄の黄金色 雲は秋へと流されながら 寄り添えば 鈴の響きに満たされて 秋の豊かさ食のみな
香り立つ 香りに誘われるように 金木犀のそこかしこから 湯煙も 金木犀の花香り そぞろ歩きす修善寺の秋 10/19(土)
満月も 朧なるかな松虫の 響き籠めたる金木犀の 水の面に 落ちて転がる鈴の音の 夜はいつまで聴けるだろうか 10/17(木)
今日は休んでおこうと思いながら、見るとまた作っています。 踏み込みが足らなくて自分の粗さに気付けたりもするので、今は"即"の練習にあえてそのまま出しています。 (その分、後で見るのが辛いのもありますが) 零時過ぎかかると分かっている罠の ポテトチップが視界に入る#一文字短歌 #短歌 #罠短歌 https://t.co/qcKdLcR6XR — 是空 (
新しき リネンのシャツを羽織る瞬間 清々しさと秋も一緒に 新品タグは 紙幣と交換出来るもの 出来ないものを纏っていたい 10/15(火)
ぎっくりを 庇いながらの作業でも やらねばならぬで出る馬鹿力 どこからか ネジが一本落ちていて どこか自分を見ている気する 10/13(日)
着るつもり の楽しみまでが引き出しに ひっそり眠っていた夏だった まだあるを 確認されるためだけに 何年いるの服の孤島に 10/11(金)
熱抜けて 身体に余白残したか 遠くいる人胸に訪れ 会いたいと 顔が浮かんで昨日より 肌着と布団と一枚増える 10/9(水)
合唱を 離れて一人試すよう 昨夜と同じ場にいる松虫 姿さえ 見つけられない声の主 それでも明日も逢いたい生命 10/7(月)
膨らんだ 蕾を土に忍ばせて 茗荷の花は嫋やかな女性 落花生 鍋でことこと茹でている 上る湯気から土の香りの 10/5(土)
少し前からこちらであげたものをXにも投稿するようになり、 時間が許せばその日にあがっているお題でまた新しい一首を作るというトレーニング?を しているのですが、これがなかなか難しい。 縛りがある中での瞬発力、作られている皆さん凄いなと感心します。 私にとっては苦手…な事なので、嫌いにならないほどの距離で(考える)習慣になっていけたらなと思っています。
携帯を 拾って持ってまた眠り 背中下からアラームが鳴る 寝る前に 忘れぬように打ち込んだ はずの文章はずない顔文字 10/3(木)
noteを始めた頃 このnoteの世界の事もよく知らずして、 私は自分の日記代わりの記録として、 短歌のみをあげ続けるつもりでいました。 誰も見てくれる人がいなくても自分のためだから、から始まった独り言の歌に、見て頂けるだけでなく、 スキやコメントまでも頂けるようになり、大変嬉しく有難く思っています。 たとえ二ヶ月余りとしても、振り返って見てみると、作った時の情景などが思い出されて、 どのようなものであれ形として残せておけて良かった、と感じています。 忙しない時代ではある
夕飯を パスタにするかご飯かで 生まれる歌の変わる気がする かけすぎた 醤油のような優しさで 駄目にするのはただ口惜しい 9/29(日)
堕とされる ほどの甘いはいらなくて 青き蜜柑に爪入れる時 ためらいを 愛した人が消してゆく ブルーグレイとモーヴの夕暮れ 9/27(金)
デジタルの 気温の数字が日にちより 低い時計の今朝の逆転 縛られて いた熱気から解かれて 秋の大気を吸い込んでいる 9/25(水)