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母性が嫌い
私は母性が嫌いだ。なぜなのかを述べてみようと思う。
母性とは
母性は媒体によって定義が異なる。
広辞苑では「女性が母として持っている性質」、
医学領域では「子どもを産み育てるために備わった特性」だ。
以上の定義だととても抽象的でわかりにくいので、この記事では「母親が子どもを守るために生じる感情、それに伴う行動」と定義しよう。
具体的には
「子供のことが心配だから手取り足取りなんでもしてあげたくなってしまう。子どもを命を賭してでも守り抜く、存在そのものを愛し抜く」
そんな感情だ。どんな女性でも母になるとこの感情が芽生えることとなるだろう。
母性は支配欲
母性は子供を支配したいという母親の本能的な願いの現れだと思う。
どんな動物でも生まれたての赤ちゃんは危険に晒されることが多く、周りの大人たちがいかに赤ちゃんを守るか(赤ちゃんの自立をいかに早めるか)が重要であった。
赤ちゃんを守る周りの大人たちの属性が優先的に母親(メス)になることは自明であろう。(母親が子どもを産んでいるため)
そのため母親は子どもを自分の近くに置き、面倒を見て支配することで子どもを守り子孫繁栄につなげてきた。
行き場を失った母性
現代、特にヒト社会では赤ちゃんが生まれてから危険に晒されることが少なくなった。
そのため、行き場を失った母性という名の支配欲が暴走している母親を見かける機会が多くなったように感じる。
「子供のため」そんなテイのいいことをいいつつ、結局は「自分の名誉や支配欲を満たす」ために動いている母親が多い。
健全な子供であればそんな母親に対して反抗するだろう。(思春期の反抗期)至って健全で自然なことだ。
しかし、母性が強すぎる母親は「まだ自分でお金も稼げない子どもに何がわかるんだ!」や「そんなことを言うなんてヒドイ」等のヒステリーを起こすことで子どもを自分の支配下に置くために必死になる。
強い母性の弊害
この母性から子どもを切り離すのが父性である。しかしシングルマザーなどで父親がいない或いは子育てに参加していない場合、子供は父性を享受することなく大人になる。
母親の強い母性に育てられてきた子供は
「自分のやりたいことがわからない」
「自分がやることを全て否定されているような気がする」
「私は母より幸せになってはダメなんだ」
という心のわだかまりを抱えて生きることになる。この考えは一生付き纏う。
なぜなら、子供の発達期に受けた教育は脳の形成過程で大きな(大きすぎる)影響を与えるからだ。
発達期の環境が子供に及ぼす影響
ネガティブな考えを親から吹き込まれた子は一生ネガティブになるし、暴力を受けて育った子は脳の視覚野と呼ばれる部分が萎縮する。視覚野の萎縮によって出る影響は以下の2点だ。
会話をする相手の表情が読み取りにくい
コミュニケーションに支障が出る
だが、1番子供の脳にダメージを与えることは「言葉の暴力」だ。
ついカッとして
「貴方なんていなければよかった」
「〇〇ちゃんの方がお利口ね」
「子供として失敗作だ」
という言葉をかけてしまうことがあるかもしれない。こう言った言葉は子供のやる気を削ぎ、無気力、学習意欲低下、学力低下につながる。
また、夫婦喧嘩を子供の前ですることで子供の折れない心や立ち直る力の形成を阻害する。夫婦喧嘩がひどいと子供は「自分のせいで喧嘩が起こってしまったのではないか」と自己肯定感が下がり希死念慮を抱くことになるだろう。
母親である貴方へ
毎日の子育てや家事、全てをこなしていること、とても尊敬しています。凡人じゃなし得ないことを毎日のように行なっている母親は強く美しいです。そのリスペクトを持っていることを前提とした上で私からお願いがあります。
どうか母となった女性には子どもを尊重して信頼して見守ることを忘れないで欲しい。
多分、母性が異常に強い母親って過去に苦しい思いをしたんじゃないかな。自分も母親から支配されたから子供にもそうするのが当たり前だ、みたいに。
過去の嫌だった思い出に蓋をしている母親は強い母性をもつ傾向が多い気がする。
一度嫌だった思い出に向き合ってみて、されて嫌だったことややって欲しかったことを書き起こしてみるのもいいかもしれない。
私のように苦しむ人が減るように。お願いします。