ジャニーズ主演枠 オシドラサタデーに物申したい件
今年（2024年）1月期で日テレの深夜帯「シンドラ」枠が終了してしまったので、ジャニーズ主演枠はテレ朝の深夜帯「オシドラサタデー」枠だけになりました。
主演がジャニーズのアイドルで、大抵バーターでもう1人くらい出演するありがたい枠ではあります。
（TELASAでバーターが主演のスピンオフドラマの配信も大抵ありますし）
主題歌OPかEDも主演所属のグループが担当するし、バーターでも挿入歌で使用されたりします。
でもアイドル主演ドラマを見たい層と需要のズレを感じずにはいられません。そんなこんなで気になる点をまとめてみました。
【視聴者層】
①茶の間含むジャニオタ。
②新ドラマは取り敢えず全部見るドラマ厨。
⇒これは余程内容がいいとか出演女優のファンとかで無い限り1話切りが多いです。レビューで酷評されて終わりです。
③GP帯からそのまま視聴してくれる一般層。
⇒浅い深夜帯で翌日が日曜なのも利点。
だいたい初回〜3話くらい迄で離脱が多い感触です。
④（原作付きに限り）原作のファン層。
⇒コアなファンだと粘着して酷評を拡散される事もあるけれど、稀ですが気に入って出演者に興味を持ってくれる事もあります。
※GP帯と違い、視聴率を期待できない深夜帯ドラマが狙うTVerのお気に入り登録や見逃し配信もリアタイ視聴者と大差ないと思います。
【円盤化した場合の購入層】
②③はまず円盤まで購入はしてくれない、④は実写化の出来と原作への熱量次第ですが、基本的には期待出来ないので①だけと思った方がいいです。
【主題歌のCDが発売された場合の購入層】
確実に期待できるのは主演グループのファンですが、タイアップの強みで他Gファンもドラマや曲が気に入ったなら購入してくれる可能性はあると思います。アクスタなどのドラマグッズも同様。
ここからオシドラサタデーの難点です。
【エロで話題性を狙う】
視聴率の見込めない一般の深夜帯ドラマが話題性を狙って一番手っ取り早い「不倫」「BL」「エロ系」に走りがちですがオシドラサタデーもその傾向が見られます。
昨年の秋ドラマ『単身花日』は四角関係の不倫モノ（WEST.重岡大毅、SixTONES田中樹）
今年の春ドラマ『東京タワー』はダブル不倫モノ
（キンプリ永瀬廉、TravisJapan松田元太）
来年1月期、TravisJapan宮近海斗、Aぇ！Group小島健出演の『ホンノウスイッチ』はどこまでドラマ版がソフトになるのか、逆に過激になるのか予想つきませんが、原作を試し読みしてみたら初っ端からベットシーン真っ最中という漫画で、2話目まで読む気になれませんでした。お察し案件です。
インティマシーコーディネーターをスタッフに加えているのはいい事だと思います。『東京タワー』はわかるけれども、今年秋ドラマの『私たちが恋する理由』はGP帯でも放送出来る程度の恋愛ドラマでしたが、これくらいでも気を使ってくれるんだなと安心しました。（でも基本的にはアイドル主演だとわかっているのだから、最初からそういう気遣いが必要でない原作なり脚本を選んでほしいです）
【芸人ゲスト投入による寒い話題づくり】
ドラマに芸人枠はいまや当たり前、無いドラマのが少ないかもしれないですが、個人的にはドラマを見ていてノイズになる程の不自然な入れ方はやめてほしいです。オシドラサタデーはやりすぎるところがあります。
『東京タワー』ではわざわざ他局の昼番組つながりで松田元太の結婚相手を横澤夏子にしたり、『私たちが恋する理由』ではウエストランド井口が既にキャストとして芸人起用されているのに更に、エキストラ的にガンバレルーヤを出したり、別の回に3時のヒロインのカナデを出したり、これから毎回芸人ゲストが入るのかと思ってげんなりしました。
【原作にないサービスシーン、 BL要素】
原作になさそうなサービスシーンを入れがちです。今期『私たちが恋する理由』でいうと男2〜3人がサウナで恋バナするとか、それが無い回は菊池風磨のシャワーシーンとか。まあこれはご愛嬌ですが、BL匂わせわちゃわちゃをあざとく入れるのがこれまたオシドラの悪い癖です。
サウナシーンでもメイン3人わちゃわちゃしていましたが、その他にも杢代和人さんと駒木根葵汰さんのイチャイチャがあり、これは必要あるか？って感じでした。特に駒木根さんは明らかにその役割だけの出演みたいで微妙な気持ちになりました。この枠の担当者にBL好きがいるんですかねえ？
以前の『鹿楓堂よついろ日和』でも原作に全く無いBL匂わせ描写をぶっこみまくった為に、原作を知らない方の中には原作がBLだと誤解している方もおられました。原作ファンとしては悲しかったし、ドラマとしてもそのせいで離脱した視聴者がいたので残念です。決してBL作品を否定しているのでは無く、ウケ狙いの原作改悪をやめてほしいです。
どうしてもやりたいなら何故最初からBLコミック原作をドラマ化しないのか謎です。アイドル主演枠にそれ程の需要は無い事がちゃんとわかっているんじゃないのかなあ。
【他事務所のボーイズグループ起用】
今回は「原因は自分にある。」の杢代和人さんが端役とはいえレギュラー出演していました。例の騒動が無くてジャニーズ一強時代ならジュニアが出演してたかも、とか、ジャニーズ主演枠を守る為、GP帯ドラマに普通にオファーのある永瀬廉くんが不倫モノのエロドラマ出演したなんていう噂まで飛び交うし、モヤモヤします。あんまりオシドラサタデーに義理立てしなくてもいいのかもしれませんね。
っていうか、事務所がもうちょっと強気に出てくれてもいいかなと思います。ジャニーズ一強ではないと言っても、演技がある程度できる、数字もある程度期待できて、ドラマグッズ購入やTVerも積極的に回してくれるファンが多いアイドル事務所は他に無いです。
【不倫やエロ系ドラマによる利点があるのか】
原作有りの場合
⇒原作ファンは基本的に実写化は喜ばないです。（エロ系やマンガオタク系の原作はコアなファン層が多いので実写に対する拒否反応がとても強いです）二次元のキャラを三次元で上手く表現するのはほぼ不可能ですが、ドラマ版という別物として楽しむという理解のある二次元ファンはかなり少ない感触です。「実写化して喜ぶのはジャニタレファンだけ、勘弁して」という声も多いです。
⇒出演アイドルのファン側は「自軍や自担の新しいお仕事だから応援する、嬉しい」という意見がある反面「推しの過激なラブシーンは耐えられないから見ない」という方も少なからずいます。
出演アイドルのファンで、原作のファンでもある方だと「原作ファンとしては実写化は微妙だし、自担の激しいラブシーンは見たくないし誰得なの？！」という声が多かったです。
ただでさえファン頼みのドラマなのに、そのファンすら一定数のファンは見てくれない、円盤も買わない、（デリケートな該当担リアコ勢はドラマ出演はなかったものと思って、主題歌すら聞きたくないと言う方もおられます）原作ファンにはドラマとしての出来の良し悪しに関わらず酷評を喰らう、なんの為にアイドルがイメージ壊すリスクをおかしてまでエロ系ドラマに出演させる必要があるのか疑問に思います。
例えば私は他担ですが永瀬廉くんは大好きなんです。だから今年の『厨房のありす』は毎週楽しみに見たし、円盤も予約しました。でも『東京タワー』は全話見たけど面白いと思わなかったので円盤は買いませんでした。仮に無料でもらったとしても多分わざわざ見ません。
ぶっちゃけ、リアコ勢でなくても25歳のアイドルとオバサン（失礼）の不倫ラブシーンなんて痛々しいだけで見ても楽しくないからです。
オシドラサタデー『鹿楓堂よついろ日和』（WEST.小瀧望、なにわ男子大西流星）はガチ原作ファンで、WEST.もなにわも普通に好きなので円盤購入しました。同じくオシドラの『ノッキンオン・ロックドドア』（SixTONES松村北斗、なにわ男子西畑大吾）も先日TVerで見て気に入ったので、ポチッて届くのを待っている状態です。
深夜帯ドラマに限定しますが『好き好きワンワン』（岸優太、美 少年 浮所飛貴）も円盤買いました。『離婚後夜』（Aぇ！Group佐野晶哉）も買おうかなと思っています。
これを考えるとむしろアイドル主演ドラマは視聴者を選ぶエロ要素がない方が見てもらえるし、円盤やアクスタなどのドラマグッズも売れる気がします。
それに『ノッキンオン・ロックドドア』や『恋する警護24時』『鹿楓堂よついろ日和』系統なら、ファン以外の一般層にも結構見てもらえます。オシドラサタデーも楽しい恋愛モノは歓迎するけど、それ以外のジャンルもやっているのだから楽な方へ逃げないで頑張って欲しい。
一見手っ取り早い話題性を狙っても逆効果だとしか思えません。ジャニーズアイドル枠という強みがあるので、需要を冷静に考えてほしいです。
オタクは意外とデリケートなところがあります。
『離婚後夜』みたいに唯一のラブシーンは結婚式の誓いのキス（これはラブシーンと言うより結婚の儀式だと思うから実質的なラブシーンは殆ど無いと言ってもいい）だけというドラマでも、TVerのサムネイルがキスシーンだった事で一部の佐野担が「推しのラブシーンはドラマでは我慢できるけど、切り取られると辛いので拡散宣伝できないから変えてほしい」と意見を送ったりしていました。
オシドラサタデーではありませんが、来年第1クールのドラマ、WEST.藤井流星、TravisJapan川島如恵留出演「キスでかくして、バレないで」はTL原作（女性向けの過激なエロマンガ）、TravisJapan松倉海斗主演「トーキョーカモフラージュアワー」は大人向け男性誌のコミック原作、あらすじ見ると「地方出身色白男子が上京していきなりワンナイト」だそうです。
本当になんとかしてほしい流れです。マジで誰得なんだろうと思います。エロが売れるって一体いつの時代の発想なんでしょうね。制作側がアイドルオタクの需要がわからないおっさんなのかなあ。