何かに打ち込むことの尊さを、34歳にして知るなんて。
SASUKEを目指すようになってから、日常に対する考え方が変わった。
僕は、学生時代に目立った挫折を経験したことがなかった。
スポーツはやっていなかったし、めちゃくちゃ良い学校にいきたいという思いもなかった。
就職も嫌いじゃない仕事で、人並みに稼げればそれでいいやって思っていた。
何かに大して本気で向き合ったことがなかったから、挫折や劣等感を感じることがなかったのだ。
学生時代、体育会系の部活に所属している人が何となく優遇されることがあった。
同じような経験をしている人もきっといるんじゃないだろうか。
僕は、あの風潮を理解しながらもどこか納得できないでいた。
確かに部活はしんどいけど、ただやってるだけの人もいるだろうし。
心根は僕らの変わらないやつだっているだろ、と。そう思っていた。
でも、この年齢になって。
一つのことに打ち込むようになって、その考え方が少し変わった。
強制的であったとしても何かに全力で挑むというシチュエーションにぶつかったことがある人は、間違いなく成長する。
既に大人になっても自分でさえもそう感じるのだから、まだ人格が出来上がる前の学生であればよりそうだと思う。
何か一つのことに打ち込むって、本当に尊いことだ。
努力することの大切さ。
でも、その努力が全て報われるわけではないという現実。
仲間と一緒に頑張ることの尊さ。
時間は有限であるという事実。
悔いを残さないためには、自分自身が歯を食いしばらないといけないこと。
一つのことに打ち込むことは、こんなにもたくさんのことを教えてくれる。
そういう傾向があるからこそ、学生時代体育会系の学生が優遇されていたんだと思う。知らんけど(台無し)。
でも、やっぱ何かに必死に打ち込むって大事だ。
大分遅くなっちゃったけど、それを実感することができてよかった。