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無風状態の僕
僕は普段一切お酒を飲まない。
会社の飲み会でお酒を勧められても断るレベルで、最後にグラス1杯以上のお酒を飲んだのはおそらく10年ほど前じゃないだろうか。
僕の友人や同僚たちは、みんなお酒を飲む。
量や頻度に多少差異はあるけど。
このコロナ禍を迎え、友人や同僚たちは阿鼻叫喚だ。
彼ら曰く、外で飲むお酒と家で飲むお酒は全然意味が違うらしい。
すごいぶっちゃけて言うと、僕自身はほぼノーダメなのである。
20時までしか人と会えなくなるのだけは問題だけど元々そんなに友人がいる方でもないし、なんなら余計な飲み会が消えてくれて非常に嬉しくさえある。トレーニングにも集中できるし。
ストレスを解消するのにもテンションを上げるのにもお酒がいらないタイプだし、なくなっても何一つ問題がないのだ。
まさか、30年生きていてお酒を飲めないことが強みになるとは思わなかった。人生とは生きてみるもんである。
大体お酒が飲めないとちょっと冷めた目で見られたり、行けるお店が限られてきたりする。それが今やこんなに過ごしやすいとは。
この立場の逆転感は、映画「霧島、部活やめるってよ」を思い出させる。
あの作品はスクールカースト上位の中心である霧島が部活をやめることで周囲の人間は振り回されるが、カースト下位の生徒たちは全く影響を受けないという話だ。
文字通り、僕は今無風状態である。
自粛しつつ、自分の時間を楽しみたいと思う。