後悔はまるで根雪のよう
「どんなことも時間が解決してくれる」というのは嘘だ。僕はそう思っている。
正確に言うと、時間が負の感情を緩和してくれることはあると思う。
でも、そんなことで根本的な後悔の念は消えやしない。
僕は今31歳で、世間的に言えば立派な大人の年齢だ。
それでも、未だに色んなことを思い出す。
26歳の時、転職しなければ今どうなってただろう。
22歳の時、違う会社に入っていれば良かったかもしれない。
18歳の時、違う部活を選べば何か違ったかも。
15歳の時、好きな人に告白してれば。
果ては、6歳の頃短パンの上に着ていたジャージのパンツを脱ごうとして短パンごと脱いでしまったことまで未だに思い出す。
後悔はまるで根雪のように、深く自分の中に残り続ける。
一度そうなってしまった以上、僕らはその上を歩いていくしかないのだ。
ただ、後悔は完璧に消すことはできなくても上から色を塗り重ねて印象を変えることはできる。
"あんなこともあったけど、結局いい思い出だなあ"と言えるようにするには、ベストな今を重ねるしかない。
…季節と真逆の記事を書いてしまった後悔も根雪のように残りそうだ。