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僕には、一人も友達がいない。 通っている高校でも同級生とほとんど話したことがない。 昔か…
時は2005年。 当時15歳の僕は、様々な事情からイケメン家庭教師の家に通うようになり。 そして…
24歳の頃、中学と高校が一緒だった同級生が亡くなった。 今からもう7年前の出来事だ。 彼は高…
「まだ着かないの?海」 こういう時は、大体言い出しっぺが一番最初にボヤき始めるものだ。 …
実家の僕の部屋には、木で出来た笛が置いてある。 吹くと、フクロウの鳴き声に似た音を奏でる…
「誠二、来るの遅い!」 扉を開けると、いつもの2人が待っていた。 健人と亮太。僕が大学で…
「いけると思ったんだよな…」 ジョッキを置いた蒼介は、そう言ってため息をついた。 今日だけでもう13回目。 "ため息をつくと幸せが逃げる"というのが本当なら、彼の家系は三代先ぐらいまで不幸に見舞われそうだ。 「ため息ばっかつくなよ。こっちまで辛くなる」 僕の隣の席で竜也が呟く。 21歳とは思えない顔立ちが、居酒屋の暗めの照明で更に大人っぽく見えた。 竜也の言葉を聞いて、蒼介の眉が釣り上がる。 「おめえはフった側だろ!俺と同じような顔してんじゃねえ!」 気持ちはわ