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リップでメンタルをケアしている

「美人のカバンは小さい」。
小さなカバンが流行し出したのは、2010年代の後半頃からだった気がするけれど、
たぶん、それよりもだいぶ前から聞かれる偏見、もといある種のことわざである。

小嶋陽菜御大のVlogを見ていたら、
「何が入るの?」と尋ねたくなるほどマイクロサイズのショルダー(パコラバンヌ)を使っていた。

外出の目的が友人の誕生日会だとしても、
さすがにもうちょっと何か持ってくでしょうよ…!
ほ、ほら、ハンカチとか! あとはそうですね、頭痛薬とか…?


こうしたカバンのミニサイズ化、ミニマリスト化の煽りを受けてもなお、
依然として美人のカバンの中に鎮座し続けているものがある。
そう、リップアイテムである。

パコラバンヌを華麗にあやつるこじはるでさえも、
カギ、クレカ、リップはカバンに入れていた。
先の2つはどう考えても必需品だが、リップはなくても困らないだろうに。

食後に塗り直すから、という理屈でさえも、
プチプラ、ハイブラ問わずティントリップが充実している今、
苦しい言い訳のように聞こえてしまう。

ハンカチ、頭痛薬、日焼け止め、スマホさえも淘汰されたのに、
なぜ、カバンの中の居場所をキープし続けているのか。

リップが、ファッションアイテムにほかならないからだろう。
コスメというよりアクセサリーに近い、特別待遇を受けているのだ。

リップの特別待遇を体現しているのが、
「リップケース」の存在。
複数のリップをまとめられるサイズのものならまだしも、
もはや1本しか入らないものもある。

DIORのやつ

これはもう、リップは「大切に保護されるべき存在」であり、
アクセサリーとして扱われている証左と言っていいだろう。


リップケースは、
美容が好きか否かを判断する、踏み絵的な役割をしている気がする。

「リップをケースにしまってどうするよ、アホくさ」と言って思い切り踏み抜けるか、
「かわいい😭💘💄✨踏めない😭💦🔪🩸✝️」とためらうかで、
その人の趣味嗜好をある程度なら判断できるんじゃないだろうか。

ちなみに私は完全に後者。DIORじゃなくても踏めない。
その裏付けとして、私が現在カバンに入れているリップアイテムを紹介して、
本記事を締めることとする(アフィリエイトじゃないです)。


PRADA BEAUTY リップ バーム ブラッシング ケア

うっとり…

なんじゃこりゃ。どう見てもコスメの域を超えている。
本体と蓋とバーム、3カ所にわたって刻印された、プラダのロゴが美しい。

ガシッとつかむと指紋がつくので、
指先どころか、爪の先でつまむように持ちたくなる。
また、パッケージに磁石が入っており、
使ったあとに蓋と本体が「しとっ……」と引き合う感触を味わえるのもいい。

見た目だけかと思いきや高い機能を備えており、
唇のpH値に合わせ、青色のバームがピンク色に変化する。
発色度合いは人それぞれだが、基本的には穏やかであるようので、
ユニセックスの活用も可能だ。

リフィラブルで、環境&経済にもしっかり配慮されているのも好感がもてる。


ボーイ ドゥ シャネル リップ ボーム

威厳さえ感じる佇まい

プラダとは打って変わって、マット加工のネイビーが目を惹く。
スマートな見た目に反してやや重みがあり、堅牢な印象だ。

バームはベーシックな白色で、さらりとした使用感。
乾燥の季節だとやや物足りないテクスチャだが、夏はこれで十分だろう。

※ちなみに私の唇にはあまり合わず、めちゃくちゃ皮剥けする。
ガチでファッションアイテムとして持っている感じです、炭酸ジカプリリル(軟化成分)が効きすぎてるのかな…


HACCI MOIST LIP ESSENCE BEE LISS 003 マヌカ
※品切れ中なのか製品ページがリンク切れだったので、ブランドページを貼ってます

ちょっと使用感あってすいません、新品はもっとかわいい

スティックタイプを2本持っていたら、チューブパッケージも揃えたくなるもの。
金の文字がリッチな印象を与える、エッセンスタイプのリップ。

購入時、BAさんが
「これ…おいしいんですよ…」と、なんらかの売人のようなことを言っていたのだが、
実際、舌につくと甘みを感じる。
HACCIの専売特許である、はちみつをたっぷり使った処方のためだ。

先に紹介したスティックたちとは比較にならないほど保湿力が高く、
これを塗っとけば食事をしない限り安心、と言えるほど。
ビジュアルと実用性を兼ね備えたアイテムである。


どうでしょうか。
明らかにリップケース踏めなさそうなラインナップじゃないですか?

何より恐ろしいのが、普段使いしているリップは別にあって、
ケースつきスマホカバーに入れて携帯している、という事実。

どれだけ浪費家だと後ろ指をさされようと、
こじはるマインドは忘れずに生きていきたい。
所得の差とか、考えない。

パコラバンヌのカバンを引っ提げて、
軽やかに自宅を飛び出してみたいものです。

ちなみにケースは無印良品(カードケースとして販売されているもの)。3本がぴったり収まる

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