「日本国民全員必読書、『ゼロからの著作権』」2024年9月25日の日記

今日は今日とて色々ありましたが、今日は一冊の本を紹介します。1,000円程度で、あなたの人生から著作権に関する訴訟リスクが格段に減ります。この本を読んで人生で損することはないと言い切ってしまいましょう。
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ポチりましたね。ありがとうございます。

「ゼロからの著作権」という本です。

ぼくは知的財産管理技能士の資格を持っています。ぼくの吹奏楽関連の事業でも著作権に関するコンテンツを発信してきました。なので、僕は「復習」用に買ってみたのですが、これが凄かった。

平易な文体、わかりやすい例を使って、サルにでもわかるくらいにわかりやすく著作権について解説された本です。

つい最近、プロの音楽家さんがぼくの出版事業から出している楽譜について重大な著作権違反をやらかしましてね。

それについては著作者の方がバチボコにしたらしくもう手打ちになっているのですが、「プロですら知らないのか」という絶望感がありました。

でもそりゃまあそうです。

他の国の教育のことは知りませんが、日本に関して言えば、小中高、大学などほとんどの教育機関において、著作権を学ぶ(教える)機会がないからです。

日本では首相官邸にメールを送れるようになっていますよね。誰が読むのか知りませんが、ぼくはそこに再三にわたり「知的財産について義務教育で教えろ」という旨を送っていますが、まあ無視されますわね。

となると民間でやるしかありません。

ぼくも昔は著作権のことは全然知らなかったので楽譜は普通に先輩に言われてコピーしていたし、吹奏楽関係の仕事について5、6年経った時に知的財産管理技能士の資格をとりましたが、それでも著作権については曖昧な部分が多く、取り扱いが難しい法律でもありました。説明も難しいです。

ただ、吹奏楽や合唱の世界で違法コピーが横行していることは知っていましたから、これを知的財産管理技能士としてなんとかしなければという思いがあり、独立開業後に自分のウェブメディアである「Wind Band Press」ではJASRACさんに協力してもらって著作権に関するコンテンツを出してきました。

ぼくが出してきた記事は以下のようなものがあります。おもに吹奏楽関係の現場を想定したものです。

まあこういうことを記事にしてSNSで告知すると、界隈の人たちから「余計なことを書きやがって」と逆恨みされることもあったのですが、著作権について正しく知ることは余計なことだとは思いません。

著作権法違反は親告罪といって著作者が訴えない限り罪に問われないのですが、民事請求だけでなく刑事罰の対象ともなりますので、「どうせバレへんし、バレても訴えられるわけない」とたかを括っていると死にます。

ぼくは著作者の権利について知ってもらいたいと同時に、使う人の訴訟リスクも減らしたかったので、こういうことをしてきました。

それがたった千円で、めちゃめちゃわかりやすく基本が学べる、基本どころかそこそこ痒いところまで手が届く、そんな本が「ゼロからの著作権」だったのです。

もうちょっと細かい具体的な事例、例えば「この曲の演奏動画をYouTubeにアップしたいが可能か」とかそういう個別の事例についてはJASRACなどに問い合わせてもらうしかないですが、基本的な考え方や事例についてはこの一冊で学べます。

今まで出会った中で、読みやすさ、わかりやすさ、ボリュームの程度などすべてにおいて完璧です。

学校の先生も、プロの演奏家も、自分が学生だった頃に著作権について学んでいません。日本という国の方針がそういう方針だからです。

だから、学校の先生は生徒に著作権について教えられないし、プロの演奏家も、弟子に著作権について教えることはしないでしょう(もちろん教えてくれる人もいるでしょうけど)。

なので、この本は全国の学校に、全国の音楽教室に、全国の楽器店に置いて欲しいし、プロアマ問わず全国の演奏家に持っていて欲しい。

ぼくのストアでも販売できればいいんですが、書籍の問屋さん、個人で契約するのすごくハードルが高いんですよ。最初に「保証金」と呼ばれる、仕入れとは関係ないお金を数百万払わないと契約できないとか、色々あるんです。馬鹿馬鹿しい。まあこれは返本の制度とも関係があるようなんですけどもね。

なので皆さん、Amazonでも近くの本屋でもどこでもいいんで、買って読んでください。

音楽関係の本ではないのでさまざまな著作権について触れられていますが、音楽関係のこともしっかり書いてあります。なんならSNSアイコンのことも書いてありますし、SNSにアップしていいもの悪いものみたいなのもわかるようになっていますから、人生においてこれを知っているかどうかは非常に重要になってきます。

上述のとおり、刑事罰がありますからね。懲役何年とか喰らいたくないでしょう。

ぼくは読み終わった後、娘の今後の人生に役立つと思い、娘にあげました。

今年一番のオススメ本。迷ったら、買いなさい。

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