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短編小説【立方体部】 #爪毛の挑戦状

【#爪毛の挑戦状】理由があって書けなかったタイトル【書いてみて】

お題:立方体部


立方体部は、街の片隅にひっそりと佇む一風変わった集会所だった。そこは、パズルや頭を使うことが好きな人たちが集まり、複雑な謎を解き明かすスリルを味わう場所。壁には謎解きのポスターが貼られ、棚には色とりどりのルービックキューブが並べられ、さまざまな形にねじれている。

立方体部に入ると、テーブルを囲んで複雑なパズルに熱中している愛好家たちの活気に満ちた姿が目に飛び込んできた。目を輝かせ、指先で立方体を巧みに操っている。

「立方体の輝きをご覧ください!」と、カリスマ創設者のアランは叫ぶ。「この不思議な立方体の秘密を解き明かし、論理と空間的推理の美しさを体験しましょう!」

私もその輪に加わり、手にした立方体の謎を解き明かそうと、指がうずうずしてきた。この挑戦に没頭している間、笑い声と和やかな雰囲気に包まれた。各メンバーがユニークな問題解決法を披露し、頭脳のぶつかり合いやアイデアの発散で、雰囲気は最高潮に達した。

ある時、謎のパズルボックスを探し出して持ち込んだ部員がいた。誰も開けられない中、アランだけは解錠に成功した。

「おお、開いた!」

中から4人の悪魔が現れ、会場の人間をバラバラにし、適当に組み合わせた。そして、ポスターや色とりどりのキューブから、棚やテーブルやイスなど、部屋中のものも含めて箱の中に吸い込んでしまった。悪魔が中に戻ると、箱は自動的に閉じた。

私は部屋にぽつんと置かれたパズルボックスを手に取った。

(605文字)



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