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サッカーの研究

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記事一覧

2024J1名古屋vs福岡(10月4日)

10月4日のJ1リーグ第33節、名古屋グランパスのアウェイでのアビスパ福岡との対戦を振り返ります。
試合は惜しくも0-1で敗れました。

名古屋は前半からチャンスを作り、ユンカーのシュートがゴールポストを2回叩くなどゴールに迫りましたが、結局無得点に終わりました。

終盤にロングスローから失点し、0-1で敗戦となりました。
失点シーンについては、今回の失点のように今年のセットプレーの守備では、クリ

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2024前半戦 名古屋グランパス選手評価点

一部をピックアップして評価します

・ランゲラック:パフォーマンスは全盛期より落ちるも安定感あり
・三國:序盤は苦しむも、急成長を見せチームに欠かせない存在に
・吉田:落ち着いている時間のパフォーマンスは申し分ないが、ミスが目立った
・稲垣:持ち味の上下動が増えた
・椎橋:中盤戦でフィットしてきた
・永井:チーム戦術を最も理解している一人

後半戦期待の選手

・山岸:怪我が多く出遅れたが、後半戦

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2024/03/16 名古屋グランパスvs柏レイソル【マッチレビュー】

2-0でアウェーチーム名古屋の勝利となった試合を振り返ります。

スタメン

◆柏の特徴

・守備◯攻撃△
・オーガナイズされたハイプレス
・ボールの保持が良くなってきた
・細谷とマテウス・サヴィオに注目

◆名古屋の特徴

・守備◯攻撃△
・3バックの守備は、ハチャンレ中心に改善
・前節から3バックの右に野上の代わりに内田を起用して、パス回しを改善

前半10分までの雑観

ボールが落ち着かず、

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2024/03/09 名古屋グランパスvsアルビレックス新潟【マッチレビュー】

1-0でホームチームのアルビレックス新潟の勝利となった試合を、名古屋グランパス視点から振り返ります。

悔しい結果となりましたが、特に前半の守備は収穫だったと思います。
新潟のキーパーのビルドアップに着目して、名古屋の守備を振り返ります。

まずは、前半11分のシーン。
新潟はキーパー小島からビルドアップを試みます。名古屋の狙いはキーパーに前線へのロングキックを蹴らせることです。

名古屋はツート

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尚志高校のセットプレーの解説

2019年高校サッカー選手権準々決勝の尚志(福島県)と青森山田(青森)の試合の、尚志高校のセットプレーからの得点の解説とその対策です。

解説尚志高校(赤)の狙いは、下図の黄色いスペースにボールを出すことですかね。

そこで、「キッカーの片方が走り出して(下図赤矢印)」、「壁を1枚引きつけます(下図青矢印)」。壁がいなくなって空いたところにパスを通して得点に繋げました。

対策対策①:ゾーンの配置

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消えるドリブル!?元Jリーガーとのフットサル

知り合い主催のフットサルに誘われて行ったところ、なんと元Jリーガー(Kさん)が。

Kさんは怪我持ちで、その人以外全員運動不足のおっさん~若者ということもあり手加減されまくりでしたが、さすが元Jリーガー、尋常じゃない上手さでした。
守備範囲が超広くて、見えない巨大な半円がKさんの周りに見えました。その半円にボールを通せば取られてしまいます。ハンターハンターのノブナガの円のイメージです。

もちろん

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個人フットサルの戦術・相手にぶつける

試合の想定レベル:エンジョイ〜初級(女性がいる、強いシュート禁止等)

戦術を使う人の想定レベル:試合で1〜2番目ぐらいに上手い人

体力の効率良く自分と味方を活躍させながら勝つことを目的とした戦術を紹介します。

相手にぶつけてそれを取って突破する

顔にぶつけるというわけではありません。スネに当ててください。蹴りながら前に走って、跳ね返りをそのまま取って抜くなり相手を挟んで向こう側の味方にパス

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「味方を捏造する」マンU・サンチェスのブラフ

味方がいない方向にパスを出すフリをして、相手DFを動かして、その逆にパスを通してアシストしました。

(※この記事は1分で読めます)

サンチェスがボールを受け、一瞬だけ赤の矢印の方向にパスを出すフリをしました。なんと、その先に選手はいません!!それにより、DFは青の矢印の方向へ釣られます。

そのスキをついて、次の画像の赤の矢印のようにパス。ゴールを演出しました。嘘つきにもほどがあります。ポーカ

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Jリーグのレベルが低いって本当?リーグ間のシュート成功率の比較。

Jリーグのレベルは低い?欧州のレベルは高い?本当でしょうか。データで検証してみます。

サッカーの上手さにはシュートとか、守備とか色々ありますが、今回はシュートに着目します。
リーグ間のシュートの上手さを比較します。まずはシュート成功率をリーグ間で比較してみます。

(この記事は3分で読めます)

今回は、手始めにJリーグ1部とプレミアリーグ1部に絞って比較します。

2017年のJ1⇒シュート成

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シュートをピンポイントでブロック!丸山祐市ベストプレーの解説

この高さにピンポイントで足を出すのは、タイミングとコースを完璧に読んでるとしか言いようがありません。

今回、このプレーを勝手に「ベストプレー」としました笑

この試合は1-0で勝利。
結果論ですが、1-1だった場合はグランパスの最終勝ち点が39、レイソルは40なのでグランパスが降格していました...

比較として、菅原のスライディングを見てみましょう。スライディングのタイミングは間に合っています

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マークを外す「タイミングを合わせる」方法

タイミングが合わなければ、パスを受けることはできません。

マークを外す基本は、まずボールをもらいたい位置からあえて離れた位置にポジションを取ることです。次に、パスがもらえるタイミングでボールをもらいたい位置に走ってポジションを取ります。理由は、最初から欲しい位置に居てしまうと、そこでマークにつかれてしまうからです。

ここで、「パスがもらえるタイミング」が極めて重要です。このタイミングが早すぎる

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大混戦のJ1リーグの順位の変動を可視化する

最終節まで激しいACL争い&残留争いがあった2018年J1リーグの順位の変動を、前半戦と後半戦で比較します。
最後に、変動の原因を少し考察します。

(この記事は2分で読めます)

順位の変動を可視化

左の表は、前半戦の順位、右の表は後半戦の順位を表します。
左の表で青いチームは、前半戦順位より後半戦順位の方が高いチームです。赤いチームは、その逆です。
矢印は、その傾斜でどれだけ順位が変わったか

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サッカー用語「押し込む」の定義を考える

サッカー好きなら馴染みのある言葉「押し込む」について考えます。

「押し込む」はよく使われるサッカー用語ですが、この言葉の一般的な定義はありますか?

私は聞いたことがありませんし、少なくとも素人の耳に入るレベルに浸透していないことは確実です。
この記事では、「押し込む」とはどのような状態であるかを定義します。

なお、研究報告を元にするなどの厳密な話をする準備はありませんので、サッカーの基本を軸

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