秋晴れのベルリン
今朝の見事な秋晴れが嘘のように、また午後から曇りがちの天気だ。
今日は走っていてもポカポカと暖かく、黄金色に変わった木々の葉が太陽の光で眩しく輝いていた。
そんな気持ちのいい朝にこうして何も考えずに走れるというのは恵まれたことだよなぁ、そんな風に感じながら前へ前へと足を運んだ。
自然に囲まれているとコロナ禍の方が現実ではなく作り事のような気がしてしまう。たまには現実を一時的に忘れるために誰もいない森を歩いてみるのもいいかもしれない。
先週まで滞在していたポーランドのヴロツワフ。Twitterでポーランドでも、かなり厳しい外出制限が施行されたことを知った。小学校も4年生以上はオンライン授業が行われるのだとか。レストランやカフェもテイクアウトのみになってしまったようだ。
本当にギリギリのタイミングでよく1週間普通に観光ができたものだと思う。
こんな風に自由に行動できなくなってから、もう半年以上が経つ。メディアでも「外出制限は目前に」といったタイトルが目につくようになってきた。ドイツでも日々、感染者数が増え続けているためだ。
数日前からとうとう1日の感染者数が1万人を超えてしまった。2万人を超えるようになってしまうと歯止めが効かないらしく、外出制限になる可能性が高くなってきている。
ドイツの場合、必要最低限の買い物やひとりで行うスポーツについては認められていたので、今回も恐らくはそうなるだろう。学校関連は閉鎖しない方向で話し合いがもたれているようだが、そのためにはマスク着用を義務付ける必要性があるなど、子供たちも大変である。
今月中に出来るだけやれることをやっておきたい、と思って日付を確認したらもう23日だった。この1週間の過ごし方がとても重要になりそうだ。欧州の状況が日本側にはほとんど伝わっていないような感触を受けるので、ドイツ国内の様子は知らせておくべきかもしれない。仕事を進める上でもまた色々とハードルが高くなるのではないか。
非常時には普段以上に優先順位を見直したり、状況に合わせて迅速に判断することや柔軟に考えることを求められる気がする。
もう少し何も考えずに残り少ないであろう秋晴れを楽しみたいものだ。