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モノづくりをしたかった”SE”、AI駆動開発を通じて、エンジニアリングアーティストへ転生
今日、AI駆動開発の隆盛がはじまり、ここにわたしは、エンジニアリングアーティストへの転生をお勧めするのです。
わたくしは、デジタル技術を使って遊びたい人は、エンジニアリングアーティストと仮称しています。
デジタルアーティストでも、クリエイティブエンジニアでもぴんと来ない。もっといい呼び名がありますかね。わたくしは、自分の実装したいものを遊び~仕事のグラデーションの領域で、楽しくやっている人たち、そしてそこから副業なりで生活費を稼ぐスタイルの人たちのことをそうよびたい。
そして、このエンジニアリングアーティストを支えるのは、AI駆動開発のツールなり、大規模言語モデル(LLM)のパワーであります。このムーブメントの背景等を軽く書き残しておきます。
SEになったけれどもマネージャとしてのキャリアアップは考えていない人たちの登場
エンジニアになりたくて、システムエンジニアの会社に入ったけれども、実態は、プロジェクトマネジメントをすることが多く、モノづくりは、パートナー会社、協力会社に任せることが多かったという話をよく聞きます。
システム開発の知識は、教科書をそこそこに学んで、実践が足らず。キャリアを積み重ねてきて、「はて、わたくしは手に職があるといえるのかしら、否。」という状態。
マネジメント職へのキャリアステップも素晴らしいと思います。一方、「いや、モノづくりがしたかったんだ」という方にとっては、別の道を模索したいという風になるでしょう。
ミッドライフクライシス、私はこのままでいいのかと、悩む方を見かけます。いまさら、プログラミングの勉強ガッツリやる体力がない、とりあえず分厚い教科書を買ってプログラミング勉強、チュートリアルにそって作っても何か実感がない。下手をすれば子どもが遊んでといってきて、いやちょっと勉強中だよ、とイライラしてしまう。私はどうやって抜け出せれば?
活路を見出すべく、とりあえず、いろんな会社のエンジニアが地元であつまる「もくもく会」に出入りし始めましたという方もいます。もくもく会っていうのは、自分が勉強・実装したいことをやるんだけれども、他のエンジニアと場所なり時間なりをただ共有している会です。モノづくりをしているエンジニアの会話を耳にする。それでも非常に勉強になる。場所を家から移して外に出ることが、身体にはとてもいいんじゃないでしょうか。
教科書の勉強じゃなくて、創りたいものを作るのが大事だと気付いて・・・
プログラミングを勉強するなら、どの教科書がいいか?と聞かれたことがあります。
YouTubeがいいんじゃないでしょうか。
今は、大学の、システム開発に関する講義も、YouTubeで見れます。すばらしいテック企業のエンジニアの方の講義も見れます。
もっといいのは、自分が作りたいものを考えてそれに従って作ることです。目的をもって、ドキュメントや教科書を見ることができます。
左から右に、チュートリアルを読んでも、こなすことが目的化して、なんか処理して終わる感じになります。
つまり、AI駆動開発、LLMのパワーを生かせるのは、「自分が作りたいものがある」という欲求があってこそであります。
人から依頼されたものだけではない、自分が表現したいことを、デジタル技術、AI駆動開発、LLMで表現する。そういう人たちをエンジニアリングアーティストと呼んでみたい。
「私、このままでいいのかな」、というモヤモヤは、アートの爆発で消える
先行き不透明と言われる時代、私はこのままでいいのかなという不安があると思います。私もありました。
しかし、これまでの、ノーコード、ローコード開発とは桁が違う、このAI駆動開発のスキームに乗れば、「あ、こんなものが作りたい」というワクワクの日々になると思います。要件と仕様を言葉にできれば(それもLLMにお願いして整理してみれば)、”アート”の生活に戻れるのです。
虚栄から離れるのは、創造的な生活である、と哲学者の三木清氏が人生論ノートで書いています。
定年というものがあると教えられて、何となく40-50が自分の人生の折り返し地点だと勝手に考えてしまい、それゆえ、私はこれでいいのかな、これから勉強できるのかなと、悩むループに入ってしまっていましたら、ぜひ、一度、AI駆動開発のサービスに触れてみると、ガラリを変わる日々を迎えることができると思います。