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今なら虎になれそうです

初めてnoteで記事を書いた日は、投稿後、5分おきにダッシュボードを確認した。1日中。何度も何度も。

だって、待てど暮らせど、スキもフォローもぜんぜんつかないから。
ダッシュボードに表示されるビューの数だけが、「誰かが私の書いた文章を読んでくれたかもしれない」、ということを実感できる手段だったのだ。ビューが1でも2でも増えていれば、小躍りするほどうれしかった。今思えばその数字は、単に私が自分の記事を読み返したことで増えていただけかもしれないけれど。

そのころの私が今から書く文章を読んだら、なにを贅沢言っているんだ、と、あきれるだろう。
いや、今の私が読んでもそう思う。
でも、たぶんちゃんと目を向けた方が良い感情だと思うので、書いて残しておく。


***


こっそりと、創作大賞に応募していた。初めて。
落選した。がっかりはしなかった。そのこと自体に対しては。
私ががっかりしたのは、結果を見たとき反射的に「やっぱりね」、と思ってしまった自分に対してだ。

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