見出し画像

【読書感想】衝撃!契約結婚の理由とは?【契約結婚はじめました】

「朝になったら、見知らぬ少女が雑煮を作っていた」(椿屋敷談)

27歳にして隠居生活を送る青年と、大晦日の夜に突然現れた少女。

契約結婚?!
利害の一致って、一体何があった?!

では、今回も読書感想いきまーす!

『契約結婚はじめました。椿屋敷の偽夫婦』
白川紺子
集英社オレンジ文庫

あらすじ

柊一と香澄はワケあって結婚した偽装夫婦。
二人が住む、通称「椿屋敷」には今日もご近所さんが相談にやってきます。

「家」目線で語られる、ふんわりご近所事件簿。

登場人物

主人公の1人である柊一は、香澄が嫁に来るまで1人で椿屋敷に住んでいました。

着物を着て、趣味は椿いじり。
まるで隠居生活をしているように見えるので、ご近所さんたちに『我隠居』と呼ばれています。

なんと羨ましい。私も隠居生活したい。

そしてもう1人の主人公・香澄は19歳。

ある理由から家を出ましたが、行くあてもなく困っているところを柊一に助けられました。

家事が得意で、掃除は隅々までキレイにするし、彼女が作る料理はどれも美味しそう。

とても羨ましい。うちに嫁に来て。
(家事が苦手な嫁)

すみれさんは、柊一の叔父さん。
本名は和義で、椿屋敷の裏手にある」すみれ荘」というアパートの大家さんでもあります。

飲屋街でバーの店主もしていて、いつも素敵な着物を着ています。

2人のことを何かと気にかけてくれて、よく様子を見に来てくれる優しい人。

私の中では完全にIKKOさんで再現されていました。


柊一の弟の檀は、よく母に頼まれて椿屋敷にご飯のお裾分けを持ってきてくれます。

でも少しブラコンの気がある檀は、2人の電撃婚を疑い、香澄が遺産目当てに来たと思っている。

檀と2人の心理戦もなかなか面白いです!

椿の品種について

ところで、みなさんは椿の品種がどのくらいあるか知っていますか?

なんと現在は6000種ほどあるそう!

すごくない?!
私の中で椿と言えばこんなイメージだけど、

これも椿!!!


全ッ然違う!!( ゚д゚)

すごいよねー。
本当に色も花びらの形もみんな違う。

椿は自家受粉を嫌うため、種を作る際は違う木と受粉させないといけないそう。
なので、その種から育った木は必然的に親とは違う種類になります。

だからどんどん新しい品種が増えていったんだって( ゚д゚)

すごく勉強になる。

感想

利害が一致して偽装結婚した2人だけど、一緒に生活していくうちに、だんだんその関係も変わっていきます。

その様子が初々しくてとても尊い!

登場人物がみんないい人なので安心して読めます。
(普段ミステリばっかり読んで疑い深いからね!)

作中に椿が出てくるたびに画像を検索して確認していたんですが、これが本当に楽しかった!

もちろん文章でどんな椿かは説明してくれるんだけど、実際に本物を確認した方がより楽しめる!

今まで花に興味なんて全然なかったけど、椿は面白い!

もしうちの庭がとても広かったら、椿育てて品種改良始めるところだったわ\(^ω^)/

シリーズは全5巻で完結済みなので、一気読みがおすすめです!
とっても面白かったです(*´∀`*)

前回の記事はこちら↓↓

ではまた次の記事で!
素敵な読書ライフを〜ヽ(*´∀`)

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?