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自分を守る10の掟🪽

「何があっても患者さんを守りなさい」
「1番大切なのは患者さん」
学生の頃から呪文のように
この教えを刷り込まれてきた。
それは間違いのないことであり
私達の使命であることもよくわかっている。

だけど、その教えを忠実に守りながら
朝から晩まで働いて、夜勤もして
心も身体もボロボロになりながら
日々患者さんを守る私達のことは
誰が守ってくれるの?
看護師の傷ついた心はそのままでいいの?

命と向き合いながら、
毎日必死で働いて心が疲弊した結果
誰にも助けを求められずに
心を病んで看護師を辞める人が後を絶たない。

ちょっと偉そうなことを言うけれど

看護師業界これでええんか??


こんなことを言っている私も過去に、
看護師という仕事から逃げたことがある。
(詳細は下記記事を参照)

私の価値は、誰にも
奪われるものじゃなかったし
減るものでもなかった。

それなのに、他人から否定の言葉を
たくさん浴びたことで
いる意味のない自分=生きている意味がない
看護師としてダメな自分=人間としてダメな自分
という解釈で自分を追い込み、潰れてしまった。

今、過去の自分に会いに行けるなら
そんな自分をぎゅっと抱きしめてあげたい。
こんなに一生懸命に生きてる
あんたに価値がないわけないじゃん!って。


10年間看護師として働いて、思うことは
自分の心と身体を守れるのは自分だけ
ということ。

どこにでもいる、わりと適当で
ぼんやりとしたタイプの私が
看護師として伝える心の守り方、
たくさんの方に届いてくれたら嬉しいなあ、
という思いです。
看護師目線のことが多め、
かつ個人的な見解を含みますが
生きていく上での考え方の引き出しとして
どなたにもお読み頂けるものかと思います🕊️


自分を守るための考え方として
まず、覚えておいてほしいのは
1番大切なのは自分だし
自分の人生を最優先に考える
、ということ。
私達は、何かの仕事に従事する存在である
以前に1人の人間だから。
大切にされて当たり前だし、価値がある。


もう1度言います。
仕事ができなくても、
誰かに迷惑をかけてしまっても
それはあなたの価値とは関係ない。

あなたはどんな人間であっても
大切にされる、価値のある存在!

それではいってみよ☝🏻


👇私なりの自分の守り方10選!👇

🕊️ミスをした自分自身、ではなくて
起きた事実、に目を向ける

→怒られた時、指導を受けた時など
ついそれを言ってきた相手の気持ち
「実は私のことが嫌いなのではないか」
「私はこの人の中で、出来ない子、なんだろうな」
なんて考えてしまいがち。
そして、こんなことをしてしまった自分…
と自責が強くなるほど心が萎縮して
動けなくなる。誰に何と言われても
受け止めるのは事実だけでいい!
相手の気持ちなんていくら考えたってわからない。

人の気持ちばかりを気にしていると
指導された内容も頭に入らないから。
言われたことだけを噛み締めて受け入れる癖
大切です。

🕊️先輩ができなくて、私ができること
育てるではなく共存する

先輩だって、できないことが当然あって
万能じゃない。
1年生から新しい考え方をもらうこと
たくさんあるなあ、と思うし
私も日々勉強させてもらっている。
新人だから、できることもたくさんあるんだよ。

先輩サイドから見た考え方だと
毎年入ってくる後輩達を
お世話する/育てなきゃ、という認識だと
めちゃくちゃ疲弊することがあると思う。
結局は自分が一緒に働く仲間になる子。
だったら、違う部分を持つ同僚として
共に働く認識を持ってみる
のはどうだろう。
相手が失敗したら、その背景を想像してみたり
調子が良さそうなら、いいね!って言う。
他の人と同じように見る、という考え方。

🕊️身体の異変を無視しない
患者さんの痛みや苦痛に敏感な私達は
意外と自分の身体を適当に扱いがち。
痛みが続けば痛み止めで散らして
無理をしながら働き続けてしまう。
大事なのは自分だよ。
健康じゃなきゃ仕事も続けられない。
自分の働き方や生活リズムは自分が決めること。
誰かと同じじゃなきゃいけない理由はないから
自分のことをちゃんと考えてあげよ。

🕊️ "大切な私"を丁寧に扱う
生活リズムがそもそも不規則だから
食欲が乱れたり寝不足になることもある。
そんな時は、自分の欲求を満たすことを
何より優先してあげる。
飲み会も、勉強会も一旦置いといて
今の自分を1番癒してあげられる方法を考える。
好きなもの食べていいし
(美味しく食べたら0キロカロリー!)
眠かったら昼まで寝ていい!
自分ファースト、って考え方で生きていく。
自分の人生は自分のものだからね。


🕊️私の当たり前はあの子の当たり前と違う
自分の物差しってとても大切なものだけど
人それぞれにベストなことが違うのだから
自分にとっての当たり前は他人にとっての
当たり前じゃない。それを心の片隅に置いておく。
それでも腹が立ったら直接聞いてみる。
「何かあった?」って。
(あなたにとってはそれが最善なんだよね?の意)
相手の状況を理解しようとする姿勢と
自分を納得させようとする努力。
この2つができると少しだけ視野が広がって
気持ちが楽になる。

🕊️自分の課題と他人の課題を分けて考える
全てを一緒にしてしまうと苦しい!
そもそも他人は同じレーンにいないから
同じものを追いかけると自分見失っちゃう。
あの子の目標と、私の目標は違うもの。

🕊️周りの人を全て敵としない
嫌いな人とか苦手な人から自分を守ろうとすると
無意識のうちに身体に力が入り、
拳を握って戦闘体制になってしまう。
普通の会話も嫌味に聞こえたり
誰も自分の味方なんていないと壁を作って強がる。
殴られたら当然、殴り返していいけれど、
あなたの拳は自分を守るための
ものであってほしい。

いつも戦闘体制でいたら、疲れてしまうよ。
とりあえず拳を下ろしてみよ。
それだけでも肩のチカラが抜けるし
視野が広がって、周りには
意外と味方がいることに気づけたりもする。

🕊️軸は、ぶれないものじゃない
ぶれない軸、ってそれが良いものと
思いがちだけれど、そもそも軸は
ぶれるのが大前提だし、そういうもの。
ぶれないことが良いわけじゃなくて
いろんな考え方や感情に触れ
吸収できるものは吸収して
最後に自分に着地する。
それが良い。
ぶれて大丈夫。私も日々たくさんぶれている。笑
ちなみに、未だ軸がないという人の長所は
何にでもなれること。

可能性しかない自分、それも最高。

🕊️仕事には代わりがいても
自分という人間に代わりはいない

→人がいないから、とか
今自分が辞めてしまったら…って
考えると上司に「辞めます」って言えなくて、
嫌だ嫌だと思いながら日々働いていたら
出勤出来ないほど追い込まれてしまった。
は私の体験談ですが、
後先なんて考えなくていいよ
大切なのは自分!それ以外にない!
本当に声を大にしてこれを伝えたい。

🕊️自分を否定される権利なんて
先輩にも上司にも医者にもない。

→医療の現場は、少しのミスが死に直結する。
全員が1つの命に対して全力だからこそ
ミスに対して否定的なことを言われたり
緊迫した現場で鋭い言葉が飛び交うのも承知。
だけど、事実と人格(その人自身)は別。

相手が誰であっても、
自分を否定される権利は絶対にない。


以上、10の掟でした🕊️
誰かに自分の人生の手綱を握らせない。
大切な自分の心をちゃんと守る。
いつものコラムよりも少しだけ長くなりましたが
私なりの心の守り方、でした🪽

今日も素敵な夜🌙をお過ごし下さい💐


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