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コーヒーはおいしい

最近は仕事が早く終わり、18時にはパソコンを閉じることが多いです。
忙しかった時は精神的な余裕のなさと疲労で仕事以外の時間をもっぱら回復に費やしていましたが、ゆとりが出てくると社会人になって失いつつあった知的好奇心やエネルギーが湧き上がってくるような気がします。

振り返ると、社会人になってからの一時期は、消費的で即時的な快楽の比重が多くなっていた気がします。
Youtubeを見たり、サウナへ行ったり、おいしいものを食べに行ったり、旅行に行ったりと、お金を払うことですぐに効用が得られるような趣味です。
全く悪いことではないと思いますし、日々の生活の中でこういった趣味はリフレッシュや日々の刺激のために必ず必要だと思います。
ただ長期的な目線で考えた時には、自分の時間をしっかりかけて探求することで自分の知的好奇心を満たしたり、消費するだけでなく自分が主体的に何かを作りだしたりするような、より探求型の趣味もあったほうが持続的な幸せに繋がるのかなと思いました。(サウナやグルメ、旅行も極めれば探究型になっていくんだろうなと思います。)
そういう意味では、最近はカメラだったりドリップコーヒーだったり、陶芸だったりと老後の肥やしになりそうな趣味が増えてきてよかったなと思います。
というわけで今回は最近ハマり出したコーヒーについて書いてみます。

去年引っ越した際に、ドリッパーやミルなどドリップコーヒーセット一式を購入してみました。
もともとインスタントコーヒーと喫茶店のコーヒーの違いすらよく分からなず、「おいしい」か「おいしくない」の二元論で生きてきた味オンチだったので、そんな自分がハマれるのか?と思っていましたが、同じ豆でも毎日ハンドドリップで淹れたコーヒーを飲んでいると「おいしい」と「おいしくない」の間のグラデーションに気づき始めました。
豆を買ってきてコーヒーを作るとき、自分がいじることができるパラメータは豆の量、挽き具合、抽出温度、抽出時間くらいです。
少ないように思いますが、途方もない組み合わせがあり、理想の一杯にたどり着くのは簡単ではありません。
豆の種類とか焙煎度とかまで入れると理想の一杯を探し求めようとすると一つの人生でも足りないんじゃないかと思います。
だからこそ、毎日少しずつ作り方を変えてどう味が変わっていくのかを研究するのは答えが無く楽しいですし、ソムリエになった気持ちででう~んと首を捻りながらコーヒーを啜るのは最高です。
彼女は「おいしいね~」と言いながら、自分が「今日はこういう工夫をしてみた」と得意げに説明するのをやさしい目で静かに聞いてくれます。
いつか理想の一杯が作れたら、どうぶつの森のマスターみたいな喫茶店を開くのもいいかもですね。


「入れたての・・・熱いヤツを・・・どうぞ」



部屋の窓から見えた月。

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