いい変化

社会人になって2-3年間くらいは人生の目標とか方向性がなく、ふわふわとした生活をしていました。
だからといって生きる気力がなく陰鬱としていたわけでもなく、東京という町の構成員として内側から観察するのはそれなりに楽しかったし、仕事は激務で大変だったけど中身はそれなりに面白かったし、自由に使えるお金も増えてそれなりにアーバンライフを満喫していました。
だけど、良くも悪くも「それなり」で、そういう快楽はあくまで自分の心を一時的に満たしてくれるだけであって、持続的な幸せではなかったと思います。
ただ、恒常的で安定的な環境を求めているわけではなかったので、時に寂しさや虚しさを感じることはありつつも現状に満足してはいました。
そんな感じで何かを探しているようだけどそれが何か分からず、ふわふわとした足取りで虚を掴むように歩いていた2年間でした。
最近ようやくその何かが見つかった気がして、自分の中の歯車が急に回り出したような気がします。
生きているといろんな選択肢があり、これまではできる限りその風呂敷を広げ、自分が取りうる選択肢を最大化させようとしてきました。
自分にとって何が幸せでどう生きるべきかわからなかったので、それが分かった時にそこに一直線で行けるような選択肢を持てるよう、自由度を可能な限り高めておくという戦略だったのだと思います。
最近になってようやく自分にとっての絶対的な幸せが定義され、自分の人生で何を重視すべきか、そのためにどう生きたいかが見えるようになってきました。
これまで広げに広げて飽和してきた選択肢を、今後は主体的に選び取っていくフェーズに差し掛かったような気がします。
ただ、その変曲点が予想よりも唐突だったので今後どの方向にどう舵を切っていけばいいのか分からず、このところ不安になることがあります。
ただ、自分の可能性を矮小化してしまうようなループはあまり意味のないネガティブな病み期ですが、自分の価値観が大きく変化する中で、それに合わせて既存の環境を破壊して再構築しようとしているということなので必要な不安なんだろうなと思います。
どこに行きつくのか、うまくいくのか失敗するのか、何も分からないですが、思案しつつ前に進んでいけたらいいなと思います。