一年分のなにか

帰路。
帰り道。

車窓から見える景色を
ただぼーっと眺めている。

小高い山々に鉄塔が立ち並び
それらを繋ぐように
電線が遠くの方まで走っている。

ライフライン。
きっと知らない誰かの生活を
支える力になっているのだろう。

目に見える人工物は
恐らく誰かが作っている。
あの鉄塔も
通り抜けたトンネルも
この道でさえも
きっと誰かの手によるものだ。

いろんな人のいろんな仕事があって
世の中成り立っているんだな。

そんな事に思いを馳せながら
ただぼーっとしている。

そういえば
最近ひとつ疑問に思うことがある。

何かの懸賞などで見る
◯◯◯の1年分。
例えば
トイレットペーパー1年分や
缶ビール1年分。

この1年分という単位。
これは一体どれ程のことを指すのだろうか？

先日、
知り合いの方が何かで当たったらしいのだ。
その件の缶ビール1年分。
やはり気になったので聞いてみた。
1年分ってどれくらいの量なんですか？と。

解答としては
1日1本換算で365本。
なので、
15〜16ケースとのことだった。

なるほど、
かなりの量だ。
当たった嬉しさこそあるが
やはり置き場所が大変だった。
と仰っていた。

そんな量の缶ビールが届いたら
うちなら廊下が通行止めになってしまう。
いやはや考えものだ。

ということは
だいたいはその計算になってくる
ということなのだろうか？
トイレットペーパーならば
約30セット？
もはやお店の倉庫ではないか。

だが、もしかしたら
月に1個みたいな計算もあるのかもしれない。
何かが12個届く、みたいに。
タワシ1年分で12個。
洗濯機1年分で12台。

真偽の程は定かではないが
まあその時の匙加減になってくるのかな？
どうなんだろうか？

とにかくだ。
実に曖昧なことは確かだ。
結局よくわからない。

しかし曖昧ではあるのだが、
なんとも夢がある気がする。
◯◯1年分！当たりました！
おめでとうございますー！
何がどれだけ来るのか定かではないが
実に嬉しいではないか。

そうか、なるほどね。
その単位が曖昧であるが故、
想像が膨らむことで
多幸感のようなものが生じるのか。

それこそ想像でしかないが、
そんな気がしてきています。
なんだかスッキリ。

今日起きた時に、
いやー、昨日は1年分は人に会ったなー。
とぼんやり思ったのです。

昨日は本当にたくさんのバンドが
一堂に会するイベントに参加しました。
なので昼も夜も、
久しぶりの人もよく会う人も
はじめましての方まで
まあたくさんの人に会いました。

その事を発端として
1年分問題へと発展した次第でありました。

1日1人と考えて、365日だと…

…もういいかw

それでは、また。

幽