”自分で見たくない自分”に、気づかせてくれた
声高に、面と向かって、理不尽と思えるような非難をしてくる人がいた。
「なにお!」という、自己防衛本能と、闘争本能が、
むくむくと湧いてきて、心がかき乱された。
そして、そんな感情に振り回されている自分が、嫌だと思った。
少し時間を置いて、振り返ってみた。
「相手は、どんな気持ちで、何に怒っていたんだろう?」と思った時に、
実は、”自分で見たくない自分” に対して、相手が怒っていたのではないか、
”自分で見たくない自分” を、相手が映し出してくれたのではないか、
という気がしてきた。
そして、
「あっ! 私は、”こうありたい自分” と、違う態度をとっていたんだ!」
と、気づいた。
自分では、気づけなかった。
自分で見たくなかったから、心が痛むから、
気づくのを避けていたのかもしれない。
確かに、相手の ”非難の仕方” は、腹が立つけれど、
「気づけよ!」というサインだったのだと受け止めたら、
ちゃんと向き合わないと、また、同じことを繰り返す。
心はとっても痛かったけれど、「気づけてよかった」と思った。
自分一人では、逃げてしまっていたことだから、
荒治療だったけれど、
私に気づかせてくれて ”ありがとう”、と思った。