「私は、こうしたい」に、エネルギーが宿る
自分でどんなビジネスをしたいかを考える時、
「自分は、何をやりたいのか、どうしたいのか」というよりも、
「誰のために、どんなふうに、貢献するのか」と、
矢印を、自分ではなく、相手に向ける必要がある、
と、何度か言われたことがある。
「人に貢献して、はじめて、仕事が成り立つ」
のは、当然のことだと思うので、
「そう考えなければ」と、思い始めると、
何となく、力が湧いてこない感覚があった。
そして、「”貢献” ということを、素直に考えられない自分はダメだ」
と、自分を責める気持ちが沸いていた。
ある時、「こうあらねばならない」という思いを、手放す機会があった。
「こうあらねばならないが、できない自分」を批判する気持ちよりも、
「私は、こうしたい」という素直な気持ちを、優先できた瞬間だった。
雲が晴れたような、とっても、さわやかな気持ちになって、
心に元気がみなぎってきた。
ビジネスのことを、振り返って考えてみた時に、
「誰のために、どんなふうに、貢献するのか」を優先しなさい、
と言ってくれた人も、
「私は、こうしたい」は、当然の前提なので、
言葉にしなかっただけなのではないか、と思った。
「自分のことを優先するなんて、わがままだ、そんなことをしてはいけない」という「ねばならない」が、私の中にあったから、こんな理解をしてしまったのだと思う。
「ねばならない」よりも、「私は、こうしたい」を優先していい、
と思えるようになった今は、
「私は、こうしたい」という素直な気持ちが、まず最初にあって、
そこにエネルギーが宿っているのだと、思っている。