読んだ本紹介【8月】
1.起業のすすめ 佐々木紀彦
昨年、就活をしたものの納得がいくような結果得られず就職を見送り夢であった留学を決意して以来働き方に対する自分の考え方が大きく変わった。
自分が何をやりたいのか、何者になりたいのか。
どう生きていきたいのか。
人生の大事な部分がまだまだ不安定であった私はとにかく自分の興味あることに探ってみたり留学に向けて英語を勉強したりとコロナ禍で閉塞していた大学時代とは見違えるように外に外に目を向けることができている。
そうした中で、働き方に対する考えも就活中の考えとも自然と変わってきた。
その一つに起業という選択肢の発見がある。
フリーランスや個人で小さく経営している人が増えさらにそのような人たちの影響力が強くなってきたからこそ起業という選択肢は今まで以上に身近な物にもなっているのではないだろうか。
という経緯から起業に関する本を手に取った。
この本もまた下調べせず図書館で出会った一冊だ。
同じ本でも、本屋さんで誰もがわかるように名著が並んでる場所から手に取るよりも図書館で偶然出会う方が嬉しさが大きいですよね。
内容については、起業に関する現代のトレンドから実務的なコツや企業の展開など全般的に書かれていて起業の全容を理解するのにはもってこいの一冊でした。
調べると起業系の本の中でもかなり高評価でした。
現代の起業は意外と金銭的なハードルが低かったり(もちろんそれぞれ)しっかりと準備すれば大コケはしなかったりと世間の考え(私の読む前までの考えも同じく)と実情は異なってきているそう。
副題に「さよなら、サラリーマン」とありますが、全然私のような若い人も読んだ方が良いと思う一冊でした。実際、大手企業は若手のスタートアップなどへの流出に頭を悩ませているそう。
2.バナナの魅力を100文字で伝えてください 柿内尚文
タイトルがあまりにも特徴的で多くの人の目に留まったであろう本書。
コミュニケーションにおいて「伝える」と「伝わる」の違いを再認識。
「伝える」は伝える側の自分ベース
*発して終わり。相手のリアクション・理解は気にしない
「伝わる」は伝える側の相手ベース
*発して相手のリアクション・理解を確認するまでが完結している。
本書は「伝わる」方法に特化した。
会話でのテクニックから文章を書くときにも活かせるノウハウが詰め込まれている。さらになぜ「伝える」ではなく「伝わる」ではなければならないのか、人間の”理解”に対する解説まで説かれているので納得感がとても得られた。
特徴的なタイトルについても解説があったが、個人的には少し拍子抜けした。しかし、タイトルで興味を惹かれたのは著者の「伝わる」技術にやられた証拠だ。
3.ビジネスエリートになるための教養としての投資 奥野一成
最近はお金の勉強をしたいと思い、この連載では紹介していない本も読みながら投資を中心としてお金の勉強をしている。
本書は1.「起業のすすめ」内でも紹介されていた。著者の佐々木さんもぜひ読んでほしいと絶賛していた。
お金に対する現代日本人の考え方から著者奥野さんのこれまでのキャリアと投資人生。そこから得られた知見やスキルを惜しみなく綴ってくれている。
特に印象的だったのは「投資」と「投機」の意味合いについての再確認。日本人は「投資」を勘違いしてほとんど「投機」のようなことをしている人が多いそうだ。
たしかにこれまで読んだ投資に関する本では実際に売買する時のテクニックやコツはしっかり書いてあるものの投資に対する根本的な意識や考え方は前者に比べて少なかったように感じる。
それだけ日本での投資は本来の投資と違った解釈のされ方であるのかもしれない。
著者が言うように利益を上げ続ける会社の金融商品を長期間保有し続ければ配当利回りを好調であるし購入時より値が下がることもないであろうと言うことは至極当然なのかもしれない。
短期ではなく長期でじっくりと勝負しろということなのだろう。
後半はファンド会社を率いる著者なりの私のような初心者にとっては難しい
内容だったが理解できると非常にためになったのでまさに教養だなと感じた。
日本において大事なことなのに学校では全く教えてくれないお金の勉強は早いだけ早いうちにやっておいた方がいいなと改めて思う。
今月はここに書いた3冊の他に2冊ほどパラ読みで読みました。
来月からはニュージランドへワーホリ留学に行くので読書をどのスタイルで継続するか模索中です。
電子書籍が効率も荷物的にも良いと思うのですが、私まだまだ紙派なんですよね。。。。。
宣伝になりますが、ワーホリ留学に関する記事もこちらで投稿していますので是非とも!
読書の秋ですね!