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我が家の本棚

我が家ではリビングと寝室に本棚があり、大人も子どもも、どの本でも好きに手に取って良いことになっている。

その中でも今日は、私と小4娘が読了済みのおすすめ本をいくつか紹介しようと思う。


敗者の生命史38億年

人間は生命史的に見ると、敗者中の敗者の子孫であることがわかる本。

強い軟骨魚類に追い出され、広い海から汽水域、淡水、川上と北上し、その川にすらいられなくなり陸へ進出、恐竜時代は恐竜の活動しない夜にひっそりと活動するのが私たちの祖先だった。

そして恐竜が滅びたあとのニッチを埋めるように哺乳類が繁栄して、今私がここにいる。

何故か滅びていくのは常に強者で、敗者は多様な進化を遂げて生き抜いていく。

いつの世も盛者必衰。

これから先の人間に、どんな未来があるのだろうか。

生命の多様性や、強みが最大の弱みになること(逆も然り)、太古の時代からずーっと続く命のリレーの末に私がいるという奇跡とロマン。

読了後、物事をみる視点もかわり、生命の神秘においてはただただ敬服。


いまさら恐竜入門


恐竜ってなんなの?レベルの人がわかりやすく恐竜を勉強するための入門の本。
見開きページで1つのテーマ、そして右ページは4コマなので空き時間にちょっと気軽に読めるし、全編カラーでとても読みやすい。

恐竜が鳥であること、化石ができる経緯、恐竜はガォーとは吠えない、恐竜時代の名前の由来、恐竜の分類は恥骨から・・・などの基礎知識から、各恐竜たちの特徴や生態や暮らしぶり、同じ時代にいきていた爬虫類たちの様子、恐竜研究のロマンまで知ることができる一冊。

ちょっと恐竜齧ってみたいという方にはぴったり。


日本の文様 解剖図鑑


なんかあの模様昔から使われてるっぽくてよく見るけどなにを表してるの?っていう方におすすめの文様入門本。
メジャーな文様の意味や歴史、成り立ち、文様のつくりやレイアウトも知ることができる。
これも全編カラー、漫画調で読みやすい。

実際に文様が用いられている日本の名所も図解で紹介されていて、旅行前にチェックしておくと観光の楽しみも倍増。

ちょっと教養で文様を知っておきたいなという方におすすめの一冊。


マンガでわかる!10才までに覚えたい百人一首


以外と忘れてる百人一首。
児童書のこちらはカラーではないけれど、漫画でわかりやすい上、情報量が豊富。

歌の意味や解説、作者の紹介はもちろん、決まり字表、百人一首の成り立ち、歌人たちの人物相関図、和歌の技法、平安時代の年中行事、結婚作法、歌仙、代表的な歌集、平安時代の文学作品も紹介されていて実に盛りだくさん。

大人も勉強になる内容。
これで本体1500円+税は破格。


平安女子の楽しい!生活



児童書。現代のインターネット世代の子どもたちにも、平安女子の暮らしがイメージしやすいような語り口で描かれていて親近感。挿絵もところどころにあってわかりやすい。

テーマ、インテリア&ファッション編では

第一章・ビッグなおうち
(寝殿造りや几帳など)
第二章・重量級ファッションに命がけ!
(女子と男子の服装について)
第三章・美人の条件、イケメンの条件
(モテる条件)

など、ティーンズファッション誌のような見出し。
古文が苦手だった人でも、平安を身近に感じられる素敵な一冊。


平安時代の絵辞典


全編カラー、図解の平安辞典。
摂関政治の流れ、平安京の周辺マップ、平安時代の邸宅の様子(寝殿造や調度品、暖房具等)地方の統治機関、貴族の暮らしぶり、平安貴族&庶民の服装、化粧や香、貴族が生まれてから亡くなるまでの生涯や行事、当時のイジメ、仕事、娯楽、信仰、社会制度など、

平安のことがあらゆる方位からまとめられている絵辞典。

古文が苦手だった人も、これを読んで再挑戦したら、もしかしたら克服できるかも。


旗の大図鑑


もうさすが日経ナショナルジオグラフィック社としか言いようがないほど、究極の旗の本。

旗の構造(起源、比率、種類、規則)
旗を構成する要素(色、模様、紋章、モチーフ、シンボル)
過去を振り返る(旗にまつわる歴史)
国と国旗の歴史
アイデンティティの共有(汎スラブ、汎アフリカ等)
共通言語としての旗(レインボーカラー、国際信号旗、スポーツ、海賊)
世界の旗をめぐる(似た旗、凝ったデザイン、変遷等)

とにかくもう旗。

この本を読み終わったあと、国旗と世界地図をあわせて並べてみると面白い。
国の関係性や起源、このエリアには何故この配色が多いのかなど疑問を持ち出した子どもにもアドバイスをすることができる。

共通言語でもあり、アイデンティティでもあり、歴史でもある旗。
もし我が家で旗を作るなら、どんな旗にしようか。どんなモチーフで、どんな色を使おうかなんて家族と話し合ってみるのも楽しいかもしれない。


ボッコちゃん 星新一

言わずと知れたSFのパイオニア、星新一のショートショート集。

わずかな文字数で、どっぷりと世界観に浸してくれるし、読者のミスリードによって生まれる大どんでん返しには毎回痺れる。
星新一ほどの中毒性のある作品を、私は他に知らない。

私が特に好きなのは
「ゆきとどいた生活」
「プレゼント」
「ある研究」

子どもの習い事の待ち時間や、仕事中の昼休みに一話読むだけで、世にも奇妙な物語の良作一本鑑賞したくらいの満足感が得られる最高の本。


以上、私と娘が全力でおすすめする我が家の本たちでした。

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