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鍵のない夢を見る



yuzuです




※ネタバレを含む可能性があります※



はい、短編集は気持ちの切り替えが
私には難しくて
読むのに非常に時間がかかりますね


そして鍵のない夢を見るに至っては
アンソロジーではないのか……?
と思わせられるほどの迫力が個々にあって
私の中で一つ面白い企画が浮かびました
(なんでやねん)
※ちょっと内容的には公開しないかも



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今回も辻村深月さんの
直木賞を取られた作品

〝鍵のない夢を見る〟


5つ、短編があったんですが
どれも胸の奥がキュッとする
そんな話ばかりでした


その中でも個人的には
芹葉大学の夢と殺人
が1番強く印象に残っています


書き始め方が先ずは好きでした
そして、言葉の選び方
輪郭や肌質、髪質や顔立ちまで
全てが分かるようなそんな描写が私は好きでした

きっとこの作品は
好きな人と苦手な人がいるのでは
と思うものですね
良くも悪くも生々しい描写が多いので
その描写を私は美しい
にんげんとはそうゆうものだ、と
思ったので好きだったわけです



ただ、上記に
にんげんとはそうゆうものだ
と書いたのだけれど
常軌を逸した内容にもなっており
共感できるところよりも
違う誰かに自分がなってしまったような
そんな気持ちにもなりました


でも
私だって少なからず
夢を追っていた人間だ

(最近、そうゆう夢を追いかけて
自分を大切にできなくなる状態が
どれだけ怖いかを思い知らされることが
多いけれど…やりがい搾取とかニュースに
されてたりするし「夢とは」と思ってしまう)


ある程度の処世術はあるつもりで
自分の中には誰とも違う何かがある
と信じてやまなかったんです

自分と自分の夢である何かを
結びつけることでしか存在価値を計れない
そんな子供だった
※文章より抜粋



そして恋愛という感情が
少女漫画で語られるものよりも
甘酸っぱくて綺麗なものではないこと位は
分かってはいた(つもりです)

「好き」というのは魔物の感情だった
※文章より抜粋

けれど若い頃って
(今も若いと信じているけれど←)
恋愛には溺れがち落ちがちじゃーん


好きって感情って歯止めが利かなくて
全部衝動で動いてしまったり
相手との推し量り合いだって
今となっては面倒だなぁと思うけれど
当時は楽しかったんですよね

相手を知っていく喜びも
実家に一緒に連れて帰って貰え
家族に紹介された時も
全部胸が躍り楽しかったんです


嫌で堪らなかったのは
お金の話くらいだったような気がします
これはきっとお互い様で





とても聞こえのいい言葉なのだけれど

夢を追って叶える
夢を追うのにも才能と運が必要なのは
痛いほど知っています

努力ができるという才能
センスという才能
人に好かれるという才能
取り巻く運

全てが揃わなければ
ある特定のことで成功できる
と私は言い切れないです



どれだけ頑張っても
無理なものは無理だし
諦める、受け入れる
というのも強さだと思います


本の作者は

夢を見る力は、才能なのだ。
夢を見るのは、無条件に正しさを信じることができる者だけに許された特権だ。疑いなく、正しさを信じること。その正しさを自分に強いることだ。
それは水槽の中でしか生きられない。
鑑賞魚のような生き方だ。
清潔できれいなもの。
※文章より抜粋


と表現していました


人間って
選ばなきゃいけない場面が
たくさんありますよね

進学だってそうだし
仕事だってそうだし
結婚だってそうだし


中学生の頃から受験
齢、15歳にして
ここでも選ばなきゃいけないわけです
まずは高校は何処へ行くのか

高校へ行ったら
次は大学

その行った大学によって
就職先やしたいことが決まる


そこで100%
自分がしたかったことができた!
って人が何人居るんでしょうか


私は専門学校を選んだけれど
そしてパティシエをしたけれど
本気で勉強してたら
どの大学に入れたのかな
とか思うことが最近多いです

専門学校を選びフランスにも行けて
パティシエをやれたことは
全く後悔はしていないけれど

他の可能性を考えてしまうのも
また人間なんだな、と
(隣の芝生はなんとやらってやつですね)



小さな水槽の中でだけで
息をしていたくはないな
と思います


だからこれからも
学ぶことはやめたくないし
仕事でだってどんどん
新しいこと覚えていきたいんですヨ
(ある程度息抜きしながらね)



途中で
自分の思ってた人生設計と違う!
なんで思うようにならないんだ!
自分はこんなもんじゃない
もっと賢いはずだ!なぜできない!

と壁に憚れたりした時
気づき、どう行動するかに限りますよね

自己暗示や自分を過大評価しすぎると
人間として道を誤ってしまうこともある


取り返しのつかない
自分が一番大切な人になってしまう



そんなことを感じた章で


もし
自分が命を授かったとして
その子が自分の人生を選ぶ時に
どう背中を押してやれるだろうか

どう言葉をかけてあげれるだろうか


そう思うと、我が親は
したいようにしたらいいよ
素直にね
やればできる子だよ

って今でも言ってくれます
(やればできる子って言われ続けてるのもどうなの)



親は偉大ですね


一冊
本を読んだだけで
こんなにも感情を抱くのだから
やっぱり本って素晴らしいです




他の章も良かったんだけれど
私は芹葉大学の夢と殺人が好きでした

結論なかなか
上手く本についても
自分の感想についても
書けないもんですね〜〜

語彙力欲しい〜〜


これからの私に乞うご期待………
頑張ります


でも本当に本っていいですよ
(どうした、いきなり)
時間がないっていうのは言い訳なので
読みやすい本からでも
本は読むべき、と自分にも言い聞かせております

私は本が大好きだ
(読書感想文が溜まっております)
(がんばれ執筆w)



それでは、また









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